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採用コラム採用戦略フレームワークとは?機能しない原因と、採用プロセスを整理する考え方を解説

最終更新日:2026年5月22日

採用戦略を整理しようとすると、多くの担当者がフレームワークに行き着きます。
TMPや3C分析、ペルソナ設計など、手法自体は理解している。それでも採用全体が噛み合っている実感を持てない。そんな違和感を抱えるケースは少なくありません。
本稿では、採用が整理されない背景を、施策単体ではなく採用プロセス全体の設計という視点から捉え直します。判断がどこで分断され、何が接続されていないのか。採用活動を「一つの設計」として見直すための考え方を整理します。

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採用フレームワークが“使われない”理由

TMPや3C分析、ペルソナ設計といった採用フレームワークは、多くの企業で一度は検討された経験があるはずです。
書籍やセミナーで学び、資料も作成した。それでも実際の採用活動では「結局、以前とあまり変わらなかった」「どこか整理されないまま施策が増えていく」と感じるケースは少なくありません。
こうした状況は、フレームワークそのものが間違っているからではなく、使われ方に原因があることが多いと考えられます。
ここでは、採用フレームワークが機能しにくくなる構造と、「考えたつもり」と「設計されている状態」の違いについて整理します。

フレームワークが「部分最適の道具」になってしまう構造

採用フレームワークが機能しなくなる典型例は、特定の工程だけで使われることです。
たとえば、ペルソナは採用広報では意識しているものの、選考基準や入社後の育成方針には反映されていない。
あるいは、3C分析は戦略資料に残っているが、母集団形成やスケジュール設計には接続されていない、といった状態です。

このようにフレームワークが部分的に切り出されると、

  • その場の検討を「それっぽく整える」
  • 説明用の資料としては完成している

一方で、前後の工程とのつながりが弱くなります。

結果として、
「戦略ではこう決めたはずだが、現場では別の判断が行われる」
「施策ごとに前提条件が少しずつズレていく」
といった現象が起きやすくなります。

フレームワークが“考えるための型”ではなく、“その場を説明するための道具”として使われたとき、採用全体を整理する力は発揮されにくくなります。

“考えたつもり”と“設計されている”状態の違い

採用活動を振り返ったとき、「一通りは考えた」という感覚を持つ担当者は多いと思います。
しかし、その状態が必ずしも「設計されている」とは限りません。

違いは、工程同士が前提条件としてつながっているかどうかです。
たとえば、求める人物像を言語化した場合、その内容は以下の点まで影響しているでしょうか。

  • どのタイミングで、どの母集団にアプローチするか
  • 選考段階で何を評価し、どこで見極めるか
  • 入社後にどのような期待役割を前提にオンボーディングを設計するか

ここまで接続されて初めて、人物像は「考えた項目」ではなく「設計の起点」になります。

一方、検討した内容が特定の資料や会議にとどまり、ほかの工程では参照されない場合、採用活動全体としては設計されていない状態に近づきます。
その結果、工程ごとに判断軸が微妙に異なり、施策が増えるほど全体像が見えにくくなります。

採用フレームワークが機能するかどうかは、知識量ではなく、順序と接続が意識されているかに左右されます。
次の章では、こうした分断が起きやすい背景を、採用プロセス全体の構造から整理していきます。

採用は「点」ではなく「プロセス」で崩れる

採用活動が思うように進まないとき、特定の施策に原因を求めてしまいがちです。
母集団が集まらない、選考で見極めきれない、入社後の立ち上がりが遅い──。
こうした課題は、個別の工程として捉えられることが多くあります。

しかし、採用が崩れる背景を見ていくと、問題は一つの施策そのものではなく、前後の工程とのつながりが切れているケースが少なくありません。
採用は、複数の工程が連なった一つのプロセスです。
ある工程で生じたズレは、別の工程で結果として表れます。

採用活動のなかでよく見られるのが、次のようなズレです。

  • 求める人物像と、母集団形成の設計が噛み合っていない
  • 選考基準と、入社後のオンボーディングの前提がつながっていない

これらはいずれも、個々の判断は間違っていないにもかかわらず、工程同士が接続されていないことで生じる問題です。

人物像と母集団形成が噛み合っていないケース

採用において、求める人物像を言語化する重要性は広く認識されています。
一方で、その人物像が母集団形成の設計にまで反映されていないケースは少なくありません。

たとえば、「自律的に動ける人材」「周囲と調整しながら仕事を進められる人物」と定義していても、実際の施策は応募数を優先した媒体選定や、スキル要件を前面に出した訴求にとどまっている場合があります。

この状態では、人物像は検討事項としては存在しても、誰に、どのような文脈で出会いに行くのかという判断軸としては機能しません。
結果として、想定とは異なる層の応募が集まり、初期選考や面接の段階で違和感が生じやすくなります。

人物像と母集団形成は、本来セットで設計される工程です。
両者が切り離された瞬間に、その後の選考以降のプロセスへズレが広がっていきます。

選考基準とオンボーディングの前提がつながっていないケース

採用プロセスが崩れやすいポイントの一つに、選考と入社後の設計が分断されている状態があります。
選考では即戦力や主体性を重視している一方で、オンボーディングは新卒に近い前提で設計されているケースも見られます。

このような場合、入社後に違和感が生じやすくなります。
選考基準は、採用可否を判断するためだけのものではありません。
入社後にどのような役割を期待し、どこまでを前提とするのかを整理する工程でもあります。

この接続が不十分だと、現場は「もう任せられる」と考え、本人は「まだ前提が共有されていない」と感じる、といったすれ違いが起こります。

選考とオンボーディングの分断は、個人の適応力や意欲の問題として扱われがちです。
しかし実際には、設計上の前提が共有されていないことが原因であるケースも少なくありません。

当社の採用支援が「一気通貫」を前提にしている理由

採用活動がプロセスとして崩れる背景には、工程ごとの検討が分断されやすい構造があります。
人物像は人物像、母集団は母集団、選考は選考と、それぞれを個別に最適化しようとすると、全体としての整合性が取りにくくなります。

こうした前提に対し、当社の採用支援では、特定の工程だけを改善するのではなく、どこから考え、どこまでを接続するかを整理することを重視しています。
これは、手法やサービス内容の話というよりも、採用をどのような活動として捉えるかという考え方の違いに近いものです。

採用を一連のプロセスとして見たとき、どの判断が起点となり、どこに影響を及ぼすのか。
その視点で整理していくと、共通して見えてくるポイントがあります。

特定の工程ではなく「判断のつながり」に着目する

当社の採用支援では、「どの施策を行うか」そのものよりも、判断がどのようにつながっているかに着目します。
たとえば人物像を定義する場合でも、その内容が母集団形成、選考基準、入社後の期待役割まで一貫して参照されているかを確認します。

一つひとつの検討内容が妥当であっても、前後工程で異なる前提が置かれていれば、採用プロセスとしては機能しにくくなります。
結果として、工程ごとに判断軸がぶれ、調整が後追いになりやすくなります。

採用活動を、複数の施策や工程の集合として捉えるのではなく、一つの設計物として捉える。
この発想が、「一気通貫」という考え方の土台になります。

「後戻り」を前提にせず、順序を整理するという発想

採用現場では、スケジュールやリソースの制約から、戦略や人物像が後付けで整理されるケースも見られます。
目の前の課題に対応する中で、判断の順序が逆転してしまうことも少なくありません。

しかし、この進め方では、後工程での調整負荷が大きくなります。
当社の採用支援では、「今どこで詰まっているか」だけを見るのではなく、本来どの順序で考えるべきかを整理することに重点を置いています。

これは理想論ではありません。
プロセス全体を俯瞰したときに、後工程で無理が生じにくい構造をつくるための整理です。

採用を一気通貫で捉えるとは、すべてを最初から完璧に決め切ることではありません。
判断の起点と終点を明確にし、工程同士のつながりを可視化すること。
その積み重ねが、採用活動の再現性と安定性を支えます。

採用活動を整理する「プロセス型フレームワーク」

ここまで見てきたように、採用がうまく機能しなくなる場面では、特定の施策や工程そのものよりも、判断同士のつながりが分断されているケースが多く見られます。
個別には妥当に見える判断であっても、前後の工程と前提が共有されていないことで、採用全体としての整合性が失われていきます。

こうした経験を踏まえ、当社では、採用活動を一連のプロセスとして捉え直し、採用戦略を設計するための整理軸をフレームワークとして定義してきました。
施策を積み上げる前に、判断がどこから始まり、どこまでつながっているのかを確認する。その前提として、採用活動を8つのステップに分けて整理しています。

採用戦略・採用計画の設計

採用活動の起点となるのが、採用の目的と位置づけです。
どの役割を担う人材を、どの前提で迎えたいのか。この判断が曖昧なままでは、以降の工程で前提が揺れやすくなります。

採用スケジュールの策定

次に整理されるのが、採用活動をどの時間軸で進めるのかという点です。
検討や意思決定の順序が定まっていない場合、後工程で調整が発生しやすくなります。

求める人物像(要件)の設計

どのような人材を想定しているのかを言語化するステップです。
ここで整理された内容は、母集団形成や選考基準だけでなく、入社後の期待役割まで影響する前提になります。
たとえば「求める人物像」の設計では、単に要件を言語化するだけでなく、その人物像が、どの採用チャネルで、どの訴求として使われ、選考や受け入れ時には、どの行動・観点として確認されるのかまでを、前後の工程をまたいでひとつの流れとして整理します。
こうした設計の考え方や具体例は、新卒採用ノウハウとして公開しています。

訴求設計(求人企画・制作/スカウト文面/採用広報)

人物像を、どのような文脈で候補者に伝えるのかを整理します。
接点ごとにメッセージの前提が分断されている場合、意図しないズレが生じやすくなります。

母集団形成(チャネル設計・実行)

どのチャネルを通じて、どの層と接点を持つのかを判断する工程です。
施策単体の選択ではなく、前段で整理した要件や訴求との接続が問われます。

選考設計(プロセス・評価基準)

選考は、合否を決めるためだけの工程ではありません。
どの段階で何を確認し、その判断が次の工程にどう引き継がれるのかを含めて整理します。
たとえば選考設計では、 どの評価項目を、どの選考手法で確認するのかを対応づけて整理することで、 判断軸が属人的にならないよう設計します。
実際にレジェンダでは、評価項目と選考手法の組み合わせを整理したうえで、 選考全体を設計する考え方を採用しています。
評価項目と選考手法の組み合わせ例(レジェンダ公開ノウハウより)

内定・フォロー(承諾までの設計・実行)

内定後から承諾までのやり取りも、採用戦略の一部として位置づけます。
ここで置かれる前提は、入社後の受け入れや立ち上がりにも影響します。
選考プロセスや内定後フォローにおいても、前工程で定義した人物像や期待役割が、評価基準やコミュニケーションに反映されているかを確認します。
判断軸が途中で切り替わらないよう、工程全体をつないで設計する視点です。

入社・オンボーディング(定着・立ち上がりの設計・実行)

最後に、入社後の立ち上がりまでを含めて整理します。
採用時に想定していた役割や期待が、実際の環境と接続されているかを確認します。
このステップは、順に実行するための手順を示したものではありません。
どこから検討を始めた場合でも、最終的にこれらの判断が前提としてつながっているかを確認するための整理軸です。
このフレームワークを前提に採用戦略を設計することで、工程間の分断が起きにくい構造をつくることができます。

なお、採用は内定で終わるものではありません。
入社後の受け入れや立ち上がりまで含めて、はじめて一つのプロセスとして完結します。
当社では、入社後の定着や戦力化を見据えた取り組みとして、
オンボーディングに特化した「WELLBOARDING」というサービスも展開しています。

このフレームワークで見落とされやすいポイント

8つのステップで採用活動を整理すると、問題は単独の工程ではなく、工程同士のつながりに現れます。
施策も運用も一通り行っているのに、手応えがない。
そう感じる場合は、ステップ間で同じ判断軸が引き継がれているかを確認すると、整理しやすくなります。
このフレームワークで見ると、特に確認しておきたい接続は次の3つです。

求める人物像(要件)と、訴求設計・母集団形成のつながり

人物像や要件は整理されているのに、求人やスカウト、チャネル設計では異なる設計の観点が採用されていることがあります。
応募数や到達効率を優先する過程で、メッセージが広くなり、結果として「誰に来てほしいか」と「誰に届いているか」が同じ設計条件で整理されていない状態です。

この場合、入口の数は確保できていても、初期選考以降で違和感が頻発しやすくなります。
人物像として想定していた条件と、実際に集まっている層を並べて見たときに、どこが同じで、どこが食い違っているかを確認すると、問題の起点が見えやすくなります。

選考設計と、内定・フォロー/入社後設計のつながり

選考で何を評価していたのか、その判断が内定後や入社後まで同じ言葉で使われているとは限りません。
選考では期待役割を明確にしていたはずが、内定後の説明や受け入れ設計では、その位置づけが曖昧になる。こうした切り替わりは、後工程で違和感として表れやすくなります。

選考で置いた判断が、

  • 内定時の説明
  • 入社後の任せ方・支え方

にどう引き継がれているか。

それぞれを独立して見るのではなく、一続きの前提として並べて確認することが重要です。

採用戦略・要件と、スケジュール・運用のつながり

採用活動では、スケジュールや運用の枠が先に決まり、その後に戦略や要件が当てはめられることがあります。
この順序になると、設計としては整理されていても、運用上は例外対応が積み重なりやすくなります。

戦略や人物像で決めた内容が、

  • いつ
  • どの工程で
  • どこまで判断材料として参照されているか

スケジュールや現場運用の視点から見直すことで、「決めたはずの前提」が参照されなくなっている箇所が見えてきます。

まとめ|採用戦略は、工程同士のつながりで決まる

採用がうまくいかない場面では、施策や手法そのものよりも、工程ごとの設計条件が揃っていないことが原因になっているケースがあります。

人物像が訴求や母集団形成でどう扱われているか。
選考で見ていた観点が、内定後や入社後まで引き継がれているか。
どの工程から見直す場合でも、前後の工程で同じ判断軸が使われているかを確認することで、採用全体の見え方は変わります。

採用活動を点の集まりとしてではなく、一つの設計として捉えること。
工程同士がつながっている状態をつくることが、採用戦略を安定させるための出発点になります。

採用の現状整理や優先順位付けについて、必要であればお問い合わせからご相談ください。

レジェンダ担当者のコメント

採用戦略やフレームワークを整理しても、実際の運用の中で判断がぶれてしまうケースは少なくありません。
重要なのは、設計した内容を一度きりの検討で終わらせるのではなく、実行と改善を含めたプロセスとして捉えることです。
当社では、採用を「設計・実行・改善」の循環として捉え直し、採用力を高めていくための考え方として「採用力向上プロセスマネジメント」を整理しています。
本記事で扱ったフレームワークの考え方を、実務の中でどのように活かしていくかについては、下記の記事でも詳しく解説しています。
参考コラム:採用力向上プロセスマネジメント

この記事の監修者

金濵 祐香子
採用支援事業部

■経歴
通信・IT・メーカー・製造・小売など、さまざまな業界のクライアントを担当し、新卒・中途採用の支援をPMとして推進。常駐・遠隔の両形態で支援を行い、リクルーター・面接官・バックオフィス統括等の役割を担いながら、選考設計から運用まで一貫して支援している。

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