
第二新卒採用とは、新卒・中途採用の中間に位置づけられる採用手法です。
近年、「新卒の採用計画が崩れた」「即戦力の中途採用が決まらない」といった課題を背景に、第二新卒を採用の選択肢として検討する企業が増えています。
ただし、第二新卒は新卒でも中途でもありません。
採用手法だけをなぞると、期待値のズレや受け入れ不備が起きやすくなります。
本記事では、第二新卒採用の位置づけを整理したうえで、主要な採用手法の考え方や使い分けを解説します。
さらに、採用基準の作り方、選考設計のポイント、入社後90日を見据えた受け入れ設計まで扱います。
読み終えたあとに、自社に合った打ち手と優先順位が整理できる状態を目指します。
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近年、第二新卒を採用の選択肢として検討する企業が増えています。
多くの場合、背景にあるのは新卒・中途採用が計画通りに進まないという現実的な課題です。
新卒の歩留まり変動、中途採用の難化、若手人材の流動性の高まりが重なり、
第二新卒は「例外的な手法」ではなく、構造的に検討される採用対象になっています。
新卒採用は、計画的に人数を確保しやすい一方で、歩留まりの変動が避けられません。
内定後の辞退や入社直前のキャンセルによって、年度内に欠員が生じるケースもあります。
こうした場合、「次年度まで待つ」のではなく、今の人員計画をどう立て直すかが課題になります。
その検討過程で、新卒とも中途とも異なる選択肢として、第二新卒が候補に上がります。
実際、採用の相談では「新卒が想定より決まらなかった」という前提で、追加施策として第二新卒を検討するケースが少なくありません。
新卒採用の不確実性が、第二新卒への関心を高めていると言えます。
中途採用では、即戦力を求めるほど要件が高くなり、母集団が集まりにくくなります。
競合企業も多く、採用が長期化するケースも珍しくありません。
その結果、「経験が浅くても育成前提で採用できる若手」に目を向ける企業が増えています。
第二新卒は、社会人経験を持ちながらも専門性が固まりきっていない層です。
中途ほどの即戦力は求められないが、新卒よりも早期の立ち上がりが期待できるという位置づけになります。
中途採用の難化が進む中で、採用要件を一段緩め、将来性を見て採用する発想が広がっています。
もう一つの背景は、若手人材の流動性の高まりです。
入社後数年で「想定と違った」「環境が合わない」と感じ、転職を考える人が増えています。
結果として、社会人経験を持ちながらキャリアが定まっていない層が、一定数市場に存在します。
企業にとっては、こうした層をどう捉えるかが採用戦略の分かれ目になります。
第二新卒は、単なる早期離職者ではありません。
採用環境の変化によって生まれた、新卒・中途の枠組みでは捉えきれない人材層です。
次章では、この第二新卒をどのように位置づけ、設計すべきかを整理していきます。
第二新卒は「新卒の延長」と表現されることが多いものの、実務では新卒とも中途とも異なる、扱いが難しい採用対象です。
企業ごとに採用枠や評価軸が異なり、現場の期待値がぶれやすいという特徴があります。
まずは定義と位置づけを整理し、評価軸を先に決めることが重要です。
第二新卒には、法的・制度的な明確な定義はありません。
一般的には、社会人経験1〜3年程度の若手層を指すケースが多く見られます。
この時期は、社会人としての基礎が身につき始める一方で、職業観や働き方の価値観がまだ固まりきっていない段階です。
そのため、育成によって方向づけしやすい層として捉えられます。
実務では、「新卒3年以内」を第二新卒として扱う制度設計を検討する相談もあります。
新卒時の選考データを一定期間保管し、再応募時に選考を一部簡略化するなど、第二新卒を“再接触の対象”として位置づける発想も出てきています。
重要なのは、年数そのものではありません。
自社が何を期待し、どこまでを評価するのか。
採用目的に合わせて定義と評価軸をセットで言語化することが求められます。
レジェンダ担当者のコメント
当社の採用支援の現場では、既卒3年以内を新卒枠に含める運用が、以前より一般的になってきていると感じています。実務では「既卒3年以内」を応募条件として明示し、選考は新卒と同じ枠で進めるケースも見られます。
また、新卒時の選考データを一定期間保管し、再応募時に選考の一部を簡略化するなど、第二新卒を“再接触の対象”として設計する発想も出てきています。
重要なのは年数そのものではなく、育成前提や期待役割を踏まえて、自社の枠組みを先に定めることです。
第二新卒を理解するうえで欠かせないのが、新卒・中途との違いです。
その差は、入社後に期待する役割と、育成をどこまで前提とするかに表れます。
新卒は、ポテンシャルを重視し、長期的な育成を前提に採用します。
中途は、経験や実績を軸に、早期の成果を期待します。
一方で第二新卒は、基礎はあるものの即戦力ではない、ちょうど中間の位置づけです。
この違いを曖昧にしたまま採用すると、ズレが生じやすくなります。
「新卒扱いなら物足りない」「中途扱いなら期待しすぎてしまう」といった形で、配属後に評価と現場期待が噛み合わなくなるケースです。
第二新卒は、「新卒でも中途でもない」前提で設計すべき採用対象です。
期待役割と育成前提を明確にすることで、採用手法や選考基準もぶれにくくなります。
第二新卒採用がうまくいかないケースの多くは、手法そのものではなく、採用時点の位置づけが曖昧なまま進んでいることに原因があります。
新卒・中途の延長として扱うことで、期待値や評価がぶれやすくなります。
ここでは、第二新卒採用で特に起きやすいズレを整理します。
第二新卒を新卒と同じ枠で採用すると、入社後に「思ったより自走しない」という声が現場から出やすくなります。
第二新卒は社会人経験がある分、無意識のうちに「新卒より早く立ち上がるはず」と期待されがちです。
一方で、選考や評価は新卒基準のまま進んでいる。
この期待と設計のズレが、不満として表面化します。
本人にとっても、「新卒扱い」されることで、経験を活かせない、成長実感が持ちにくいと感じるケースがあります。
新卒と同じ育成設計を当てはめることが、必ずしも最適とは限りません。
反対に、第二新卒を中途採用と同じ感覚で扱うケースもあります。
即戦力ではないと理解しているつもりでも、配属後は中途同様の成果を求めてしまう場面が少なくありません。
この場合、「思ったほど任せられない」「期待と違う」という評価につながります。
しかし問題は、本人の能力よりも、採用時点での期待役割が明確でなかったことにあります。
第二新卒は、経験も実績も発展途上の段階です。
中途と同じ成果基準を当てはめると、評価が厳しくなりやすく、早期離職につながるリスクも高まります。
もう一つの失敗パターンは、採用時に評価軸を定めないまま、現場に判断を委ねてしまうことです。
「新卒に近い」「いや、中途寄りだ」と、配属先や上司によって捉え方が分かれると、評価基準もばらつきます。
結果として、本人は何を求められているのか分からなくなります。
第二新卒採用では、採用時点で“どこまでを期待し、何を育成するのか”を決めておくことが不可欠です。
これを曖昧にしたまま進めると、採用後のミスマッチは避けられません。
こうしたズレは、第二新卒に限らず採用全体で起こりがちです。
採用ミスマッチの構造と影響については、「採用ミスマッチとは?”コスト増”だけでは済まない、組織を蝕む静かな病」で詳しく解説しています。
レジェンダ担当者のコメント
当社の採用支援の現場では、第二新卒採用で成果が出やすい企業ほど、第二新卒向けの募集コンテンツや導線を別立てで設計している傾向があります。
第二新卒を「新卒の延長」や「中途の簡易版」として扱うのではなく、第二新卒として何を求めるのか(期待役割・育成前提)を求人要件で明確にし、カジュアル面談から接点をつくって通年で会っていくなど、採用プロセス自体を組み替えています。また、既卒3年以内であっても、同業界での就業経験がある場合は中途扱い、別業界の場合は新卒扱いとするなど、経験の活かし方に応じて基準を切り分ける動きもあります。
前提として、「業界×事業×職種」によって、活躍や定着に必要な経験値や成長スピードは異なります。
重要なのは年数そのものではなく、自社の事業や職種に照らして、第二新卒人材をどの段階で受け入れ、どのように戦力化していくのかを前提に、採用基準やプロセス全体を整理しておくことです。
第二新卒採用を成功させるために最も重要なのは、「どの手法を使うか」よりも先に、評価軸と位置づけを決めることです。
ここが曖昧なままでは、どの採用手法を選んでもズレが生じます。
まずは設計の考え方から整理しましょう。
評価軸設計の出発点は、「第二新卒に何を期待するのか」を明確にすることです。
即戦力なのか、育成前提なのか。
あるいは、将来的な中核人材候補として見るのか。
この整理がないまま採用を進めると、判断基準が人によって変わります。
第二新卒は、新卒ほど白紙ではなく、中途ほど完成されてもいません。
だからこそ、「現時点でできていてほしいこと」と「入社後に育成すること」を分けて考える必要があります。
期待役割を言語化しておくことで、選考時の質問内容や合否判断も揃いやすくなります。
第二新卒の評価では、専門スキルよりも、ポテンシャルと基礎的な行動特性が重要になります。
たとえば、
といった点です。
これらは、新卒採用で見ている観点と近い部分もありますが、社会人経験がある分、「実際の行動」を通じて確認できます。
履歴書や職務経歴書の内容だけで判断せず、行動事実をもとに評価する設計が欠かせません。
第二新卒に限らず、採用基準の設計が曖昧だとミスマッチは起きやすくなります。
採用基準の作り方については、以下の記事で整理しています。
評価軸が定まらないまま採用手法を選ぶと、「応募は集まったが、合う人がいない」という状態に陥ります。
たとえば、即戦力を期待していないにもかかわらず、経験重視のチャネルを使えば、候補者との前提が噛み合いません。
逆に、育成前提であれば、母集団の集め方や訴求内容も変わります。
第二新卒採用では、
評価軸 → 採用設計 → 手法選択
という順序を守ることが重要です。
次章では、この評価軸を踏まえたうえで、第二新卒向けの主な採用手法と、その使い分けを整理していきます。
レジェンダ担当者のコメント
第二新卒採用では、受け入れ方針や研修・待遇の位置付けを明確にしておくことが重要です。
ある医療機器メーカーでは、第二新卒の待遇・入社日・研修を新卒と完全に揃え、同期ができる点も含めて訴求力を高めました。
採用人数が5名と少数であったため、媒体を使った募集や候補者向け説明会は行わず、紹介会社経由での採用に絞って運用しています。
また、紹介会社向け説明会を実施し、求める人物像や昨年入社した第二新卒社員の声を共有することで、認識を丁寧に整えました。
このように、制度を新卒と統一しつつ、情報共有を軸にスリムに運用する方法も有効です。
第二新卒採用では、「使える手法」は一つではありません。
重要なのは、前章で整理した評価軸や育成前提に合った手法を選ぶことです。
ここでは、第二新卒採用でよく使われる主な手法と、どのような前提の企業に向いているかを整理します。
求人広告や求人媒体は、第二新卒層に広くアプローチできる、最もベーシックな手法です。
社会人経験が浅い第二新卒は、転職活動に不慣れなケースも多く、まずは求人媒体で情報収集を行います。
そのため、認知を広げたい場合や、一定数の母集団を確保したい場合に有効です。
一方で、応募の質にはばらつきが出やすいため、評価軸やスクリーニング基準を事前に明確にしておくことが欠かせません。
人材紹介(エージェント)は、第二新卒採用においても活用される手法の一つです。
キャリアの方向性や転職理由を整理したうえで候補者を紹介してもらえるため、採用担当者の工数を抑えつつ、ミスマッチを減らしたい場合に向いています。
ただし、エージェントによって第二新卒の定義や理解度に差が出る点には注意が必要です。
評価軸や期待役割を共有しないまま進めると、「中途寄り」の候補者ばかり集まるケースもあります。
ダイレクトリクルーティングは、企業側から候補者に直接声をかける手法です。
第二新卒層の中には、
「今すぐ転職したいわけではないが、良い話があれば検討したい」
という潜在層も多く存在します。
そうした層に対して、評価ポイントや育成方針を明示したうえで接点を持てる点が特徴です。
一方で、スカウト文面や選考設計に一貫性がないと、期待値のズレを生みやすくなります。
前章で整理した評価軸を前提に活用することが重要です。
第二新卒採用では、過去に新卒採用で接点を持った人材を再び対象とするケースもあります。
新卒時の選考データや面接記録を活用できるため、人物理解が進んだ状態で採用を検討できる点が特徴です。
再応募時に選考の一部を簡略化するなど、独自の運用を設計する企業も見られます。
この手法は、第二新卒を「新規母集団」ではなく、関係性の延長線上で捉える企業と相性が良いと言えます。
ここまで見てきたように、第二新卒向けの採用手法は複数存在します。
しかし、どの手法が正解かは一概には言えません。
重要なのは、
といった前提と、採用手法がきちんと噛み合っているかです。
評価軸を先に定め、その前提に合った手法を選ぶ。
この順序を守ることで、第二新卒採用は安定しやすくなります。
第二新卒採用は、新卒・中途の延長で考えるとうまくいきません。
一方で、前提を整理し、設計したうえで取り組めば、有効な採用手法になります。
最後に、ここまでの内容を踏まえ、実務で確認すべきポイントを整理します。
新卒・中途の不足を埋めるためなのか、将来を見据えた育成目的なのか。
採用の背景が曖昧なままだと、設計もぶれやすくなります。
「社会人経験1〜3年」という目安だけでなく、どの層を対象にするのかを明確にしておくことが重要です。
即戦力なのか、育成前提なのか。
「入社時点で求めること」と「入社後に伸ばすこと」を分けて考えましょう。
新卒扱い、中途扱いをしていないか。
第二新卒専用の評価観点を設けているかがポイントです。
母集団形成、ミスマッチ防止、ポテンシャル見極めなど、目的に応じて手法を使い分けられているかを確認します。
第二新卒は、採用市場の変化によって生まれた、新卒でも中途でもない人材層です。
だからこそ、採用手法の前に設計を行うことが欠かせません。
定義、評価軸、期待役割を整理したうえで取り組めば、第二新卒採用は一過性の施策ではなく、自社の採用を支える選択肢の一つになります。
第二新卒は、新卒の未達を埋める手段として始まりやすい一方で、設計次第で強い戦略になります。
成功のポイントは、採用手法の比較よりも、採用基準と受け入れ体制を一貫させることです。
期待役割を明文化し、短い選考と厚い受け入れを組み合わせると成果が出やすくなります。
当社では、採用計画の立て直しや、第二新卒を含む若手採用の設計支援を行っています。
採用のやり直しが続く前に、現状のボトルネックを可視化したい方はお問い合わせよりご相談ください。
この記事の監修者
金濵 祐香子
採用支援事業部
■経歴
通信・IT・メーカー・製造・小売など、さまざまな業界のクライアントを担当し、新卒・中途採用の支援をPMとして推進。常駐・遠隔の両形態で支援を行い、リクルーター・面接官・バックオフィス統括等の役割を担いながら、選考設計から運用まで一貫して支援している。

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