ニュースリリース

2016年新卒 学生実態調査
8月1日より前に「選考と関係のない『面談』」に呼ばれた75.9%
―2016年新卒採用『8月選考解禁』の実態-

  • 2015-09-30
  • 株式会社ジョブウェブ
    レジェンダ・コーポレーション株式会社

人材採用コンサルティング会社の株式会社ジョブウェブ(本社:東京都港区 代表取締役社長:新治 嘉章、以下Jobweb)と人事BPR・BPO(採用人事・労務システム)のレジェンダ・コーポレーション株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:藤波 達雄、以下レジェンダ)は、共同で新卒就職活動に取り組んだ学生(以下、学生)を対象に、2016年新卒採用活動についての実態調査を行い、1,495名の回答を得ました。
[ 調査期間2015年9月9日(水)~9月17日(木)]

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調査サマリー

経団連の「採用選考の指針」により、選考開始が8月以降と定められて最初の新卒採用でしたが、今回の調査結果から、企業の採用選考についての実態が、数値にもはっきりと表れる結果となりました。

内々定の取得状況については、7月までに内々定をもらった学生の割合が70.7%と、多くの学生が8月1日よりも前に内々定をもらっていたことがわかりました。

また、8月上旬に内々定を取得した学生に、内々定連絡を受けた日をたずねたところ、8月1日(土)が約4分の1を占めており、解禁を待ってすぐに内々定を出した企業が多数あったことがわかりました。学生と初めて会ったその日に内々定を出したとは考えにくく、8月1日より前に、学生と企業が面接に準ずるコミュニケーションをとっていたことがうかがえました。実際に、「選考と関係のない『面談』に呼ばれた会社は何社ありましたか?」との質問に、75.9%の学生が「1社以上」と回答しています。

また、「後輩へ何かアドバイスがあればお書きください。」へのコメントからは、学生たちが今年からの変更にも、臨機応変に対応して就職活動に勤しんでいた様子がわかりました。

調査詳細

1)8月の解禁前に7割以上が内々定あり

学生に、「現在の内々定の保有状況を教えて下さい(9月17日時点)」と質問したところ、「内々定あり」は88.9%、「内々定はまだない」は11.1%でした。また、「内々定あり」と答えた学生に「初めて内々定をもらった時期」を質問したところ、70.7%の学生が7月までに内々定をもらっていたことがわかりました。

2)8月上旬に出された内々定のうち、約4分の1は8月1日に連絡あり

さらに、「8月1日~8月10日の間に内々定をもらいましたか?」という質問で、その期間に内々定をもらった学生に、内々定をもらった日付を答えてもらったところ「8月1日」と回答した割合は24.8%となり、その期間にもらった内々定の約4分の1を占める結果となりました。このことから、解禁を待ってすぐに内々定を出した企業が多数あったことがわかりました。

3)8月1日に内々定を出した企業の9割以上は、大企業

さらに、内々定をもらった日付を「8月1日」と回答した学生に対して、8月1日に内々定連絡を受けた企業の従業員規模について質問したところ、「10,001名以上」と回答した割合は47.5%、さらに「1,000名以上」と回答した割合の合計は、94.1%を占めました。

大企業は、解禁初日の8月1日になってすぐに内々定を出していたことがわかりました。

4)選考解禁前に「選考と関係のない「面談」」に呼ばれた学生は75.9%

「8月1日より前に、選考と関係ない「面談」に呼ばれた会社は何社ありましたか?」という質問に対して、全体の75.9%の学生が1社以上の企業から、選考と関係ない「面談」に呼ばれ、企業担当者とコミュニケーションをとっていたことがわかりました。

5)後輩へのアドバイスから就活現場の実態が見える

「今年度から就活時期が変更となったことにより、後輩へ何かアドバイスがあればお書きください。」との質問に、下記のような意見がありました。

選考開始時期について

  • 大手、中小関係なく、8月にスタートする企業はほとんど無く、3月中には実質内々定をだすという企業もありました。説明会が始まったら選考も始まると考えて、事前に準備する事をお勧めします。(大学院/理系/男性)
  • 倫理憲章を遵守する企業はとても少なく、8月より前から堂々と面接をしている企業の他、何かと理由を付けて学生を集め選考している企業も多い。(大学院/理系/男性)
  • 大手企業でも8月前に選考を開始し、8月1日に内々定の面談があるという企業が多々見られた。その為、企業の選考やリクルーター面談の情報の収集に努めることが大切だと感じた。(大学/文系/男性)
  • 理系修士学生にとって就活時期の変更は最悪です。時間がある時にインターンシップなどで興味のあるところに行っておいた方がいいと思います。(大学院/理系/女性)
  • 8月に面接解禁というが、面接のピークは5、6月だった。(大学/理系/女性)

学業との両立について

  • 大学院生に向けてですが、就活が実質長引いてしまうので、なるべく修士1年のうちにしっかり研究をやっておくべきだと思います。(大学院/理系/男性)
  • 大学の授業にほとんど出席することが適わなかったため、今のうちから大学の単位をきっちり取得しておくことをおすすめします。(大学/文系/男性)
  • 大学院進学も並行して考えているのであれば、早めに院試対策を行っておくべき。昨年までは時期がずれていなので、就活後に大学院進学に変更が出来たが、今年からは違う。(大学院/理系/男性)

心構え

  • いかに内々定をとるかよりも複数内々定を得た後にどのような基準で選択するかを決めておいた方が良い。(大学/文系/男性)
  • 内定がまだ決まってなくても焦らず妥協をしないことです。周りに内定者が増えると焦ります。しかし、芯をしっかり持ってやりたい職業を曲げないことです。(大学/文系/女性)
  • 内々定を辞退して大手を受けるか、中小企業に就職を決めるかはとても悩むポイントです。自分のやりたいことは何かをしっかり考えて就活することが、後悔をしない鍵だと思います。(大学院/理系/女性)
  • 「選考に関係ない模擬面接」は嘘なので、企業の言うことを鵜呑みにせずにしっかりと準備するとよい。(大学/理系/男性)

レジェンダ・コーポレーションの見解

就職活動は、企業にとっても、学生にとっても「競争」と「戦略」の2つの言葉に象徴されます。

今年の2月に弊社で企業を対象に行った「採用選考の指針」についての調査では、「選考を8月より前に開始すると思う」と回答した企業は、31.8%のみでした。しかし、2016年新卒採用では、多くの企業が8月より前に採用選考を行っていました。指針に従っているように見えた大企業も、実際には8月より前に学生と面接に準ずるコミュニケーションをとり、実質的な選考がなされていたようです。

アベノミクスによる業績や景況感の改善から、2016年新卒採用では採用目標数が増え、売り手市場化しました。そのため、企業は自社にマッチした人材を予定数確保するための競争意識が、例年以上に高かったと推測されます。また、8月はお盆休みもあり、2017年のインターンが始まる企業も多かったことから、「なんとか8月上旬に結論を出したい」と、集中的に動く企業もあったと考えられます。

それに対し、多くの学生は早くから情報収集をし、企業の本音と建前をふまえた上で、柔軟に就職活動を行っていたように思われます。元々は、大学教育の充実や留学促進等のために見直された採用選考の時期でしたが、結果としては、学生・企業の両者にとって、非常に多忙で複雑な就職活動になってしまったようです。

2017年新卒の学生は、採用期間の再変更の可能性もふまえ、情報収集力、冷静な判断力、変化への対応力がますます必要となるでしょう。企業においては、今年の自社の経験や競合他社の動きなどの情報をきちんと収集・整理し、よりよい「2017新卒採用戦略」の策定に活かして欲しいと思います。

セールス&マーケティング部 柏木 陽子

アンケート概要

2016年度新卒採用
調査対象 2016年度新卒採用で就職活動をする学生
有効回答数 1,495名
調査方法 インターネットによる調査(レジェンダのアンケートWebサイトより回答)
調査期間 2015年9月9日(水)~9月17日(木)

本件に関するお問い合わせ先

株式会社ジョブウェブ
TEL:03-5114-1271(代表)
担当:新治・中山

レジェンダ・コーポレーション株式会社
TEL:03-6894-7340 FAX:03-6894-7311
担当:柏木・坂蓋

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