
「中途採用者の年収をどう決めればいいのか」「既存社員との給与バランスをどう取るべきか」「内定辞退を防ぐにはどうすればいいのか」など、中途採用における年収設定の悩みは尽きません。
本記事では、企業の採用担当者・人事担当者向けに、年収の決め方や相場の調べ方、決定プロセス、よくあるトラブルとその防止策を解説します。
適切な年収設定は、優秀な人材の獲得と定着に直結します。
本記事を読んで、自社に合った年収決定の方法を把握し、採用競争力の強化につなげましょう。
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企業が中途採用者の年収をどのように決めているかを理解すると、候補者との交渉で提示額の根拠を説明しやすくなり、候補者との合意形成がスムーズになります。
決定方法は企業によって異なりますが、大きく5つのパターンに分類できます。
自社の給与テーブルを重視する企業もあれば、前職年収をベースにする企業もあります。
それぞれの考え方と判断基準を把握しておきましょう。
一般的な決め方が、前職年収をベースに一定額を加減する方法です。
前職が高すぎる場合は自社の水準に合わせて調整され、低すぎる場合は市場相場や社内バランスを考慮して引き上げられることもあります。
応募時や面接で前職年収を聞かれるのは、このためです。
正確な情報を確認することが、入社後のミスマッチ防止と信頼関係の構築につながります。
社内の公平性を重視する企業では、等級制度や賃金テーブルに基づいて年収を決定します。
中途入社者も既存社員と同じ基準で評価され、経験年数やスキルに応じた等級に格付けされます。
この方法では、前職年収が高くても自社の基準を超える提示は難しいことがあります。
ただし、特殊なスキルや実績がある場合は例外的に調整されるケースもあるため、自社の制度の運用実態を改めて確認しておくことが重要です。
成果主義の企業やベンチャーでは、過去の実績やスキルの再現性を重視して年収を決めます。
候補者が「前職で売上を何%伸ばしたか」「どのような成果を出したか」などの成果を具体的な数字で提示できる場合、自社での再現性を評価しやすくなります。
ポイントは、実績を自社でも再現できるかどうかを確認することです。
業界や規模が異なる場合でも、成果を出すための考え方やプロセスを論理的に説明できる候補者なら、年収アップの要因と考えることができます。
採用競争が激しい職種では、市場相場や競合他社の給与水準を意識した年収設定が不可欠です。
エンジニアなど人気職種では、相場より低い提示では優秀な人材を獲得できません。
転職サイトの求人情報や厚生労働省の統計データを活用し、同業・同職種の給与水準を定期的に調査しておきましょう。
応募者から「他社ではこの金額を提示されている」と言われた際にも、相場を把握していれば根拠を持って対応できます。
入社時の年収を「仮置き」とし、実際の働きぶりを見て本採用時に最終決定する方法があります。
この手法や、実績評価が難しい第二新卒等のポテンシャル採用を行う際は、入社後の評価・昇給基準を明確に伝え、将来の年収アップの見通しを示すことが重要です。
労働条件通知書への明記を含め、条件を透明化しておくことが、応募者の不安を解消し、モチベーション維持や内定承諾率の向上につながります。
採用戦略や条件設計を含めた全体設計について詳しく知りたい方は、弊社の採用代行サービスをご覧ください。
レジェンダ担当者のコメント
ご支援していたSI企業の中途採用の現場では、条件提示の場面で競合他社に競り負けてしまうことに課題を感じていました。そこで、条件通知書に加えて、入社後に担ってもらう業務内容や組織内での役割、期待値、将来的な給与アップのイメージを簡単な資料にまとめ、条件提示時にあわせて共有したところ、年収交渉が非常にスムーズに進んだ事例があります。 年収そのものよりも、「なぜこの金額なのか」が伝わるかどうかで、合意形成のしやすさは大きく変わります。金額だけを提示するのではなく、判断の背景を可視化することで、候補者の納得感が高まりやすくなると実感したケースでした。
中途採用の年収決定は、求人掲載から内定承諾まで段階を踏んで進める必要があります。
場当たり的な対応は、候補者との認識のずれやトラブルの原因になります。
ここでは、採用担当者が押さえておくべき年収決定の流れを5つのステップで解説します。
各段階で何を確認し、どう対応すべきかを明確にしておきましょう。
まず、募集ポジションの年収レンジを設定し、求人票や求人広告に記載する条件を決めます。
「年収400万-600万円」のようにレンジで記載する場合は、下限と上限の根拠を明確にしておきましょう。
曖昧な記載は応募者の誤解を招き、選考途中での辞退につながります。
基本給、各種手当、賞与の内訳も可能な範囲で明記し、応募者が実態を把握できる状態を整えることが重要です。
書類選考や面接の段階で、応募者の前職年収、希望年収、経験・スキルを詳細にヒアリングします。
前職年収を聞く際は、基本給だけでなく、残業代、賞与、各種手当の内訳も確認しましょう。
希望年収については、金額だけでなく「なぜその金額を希望するのか」という根拠も併せて確認することで、交渉時の判断材料になります。
デリケートな話題のため、信頼関係を築いてからヒアリングするのが効果的です。
面接の過程で、企業側と応募者側の条件をすり合わせます。
企業の提示額と応募者の希望額に差がある場合は、早い段階で認識を共有しておくことが内定辞退の防止につながります。
「自社の給与テーブルではこの等級に該当する」「市場相場を踏まえてこの金額を想定している」など、根拠を示しながら説明することで、応募者の納得感を高められます。
曖昧なまま選考を進めると、後でトラブルになる可能性があります。
内定を出す際は、労働条件通知書やオファーレターを交付し、年収を明確に記載します。
基本給、賞与の算定基準、試用期間中の条件、各種手当の有無など、待遇に関する項目は漏れなく明記しましょう。
口頭での説明だけでは「言った・言わない」のトラブルになりかねません。
厚生労働省の「2024年4月から労働条件明示のルールが変わりました」も参考に、書面での条件提示を徹底してください。
内定提示後に応募者から年収交渉があった場合は、誠実に対応しましょう。
交渉を無視したり、感情的に対応したりすると、内定辞退や入社後の不満につながります。
企業側は、提示額の根拠(給与テーブル、市場相場、応募者の経験評価など)を明確に説明できるよう準備しておくことが重要です。
給与以外の条件(入社時期、役職、手当など)での調整も含め、双方が納得できる落としどころを探りましょう。
採用プロセス全体を設計・改善する考え方について詳しく知りたい方は以下サービスをご覧ください。
適切な年収を提示するには、市場相場を正確に把握することが不可欠です。
相場から大きく外れた条件では、優秀な人材の獲得は難しくなります。
そこで、採用担当者が年収相場を調べるための方法をまとめました。
複数の情報源を組み合わせ、より精度の高い判断につなげましょう。
最も手軽な方法が、主要な転職サイトで同業・同職種の求人をチェックすることです。
企業規模や勤務地が近い競合他社の求人を探し、記載されている年収レンジを比較します。
複数のサイトを横断的に確認することで、市場の傾向が見えてきます。
ただし、求人に記載された金額は「想定年収」であり、実際の提示額とは異なる場合がある点には注意が必要です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」や、国税庁の「民間給与実態統計調査」は、信頼性の高い公的データです。
業界別、企業規模別、役職別の平均給与を把握できます。
また、ハローワークが公開している「中途採用者採用時賃金情報」は、地域ごとの相場を確認するのに有用です。
ただし公的データは平均値であり、専門性の高い職種や経験豊富な人材には適用しにくい場合があります。
さらに、人材会社が発表する民間レポートを活用することで、業界・職種別、地域ごとの最新トレンドを把握できます。
自社で過去に中途採用した社員のデータも貴重な情報源です。
入社時の年収と、その後の評価・定着率との関連を分析することで、適切な初期設定年収の目安が見えてきます。
また、給与満足度調査を定期的に実施し、自社の給与水準が市場と比較してどう評価されているかを確認することも有効です。
内部データの継続的な分析が、精度の高い年収設定につながります。
採用市場全体の動向や相場観を把握したい方は以下の記事をご覧ください。
レジェンダ担当者のコメント
中途採用支援を行う中で感じているのは、相場の上限で採用した場合よりも、相場の中間帯で役割や期待値を丁寧に伝えたケースの方が、結果的に承諾率が良い傾向にあるという点です。一方で、承諾率を意識するあまり平均水準より高めに設定したケースほど、入社後の期待値調整が難しくなったこともありました。
求人票の想定年収や同職種×企業規模の相場に過度に縛られず、自社の過去実績と照らし合わせながら、候補者一人ひとりに合わせた年収提示を行うことが、現実的で納得感のある年収設計につながると感じています。
年収に関するトラブルは、事前準備や説明不足が原因です。
ここでは、中途採用でよくある年収トラブルを防ぐポイントと注意点を解説します。
リスクを把握し、未然に防ぐ体制を整えておきましょう。
中途入社者の年収が既存社員より高い場合、組織の士気低下や離職を招く恐れがあります。
防止策は、年収決定の基準を社内で明確にし、透明性を確保することです。
スキルや実績に基づく根拠を可視化し、例外運用のルールを事前に整備しておきましょう。
給与テーブルや就業規則を適宜見直し、社内で説明できる仕組みを整えることが公平性の担保につながります。
ミスマッチや認識の齟齬による内定辞退を防ぐには、選考段階での丁寧な見極めが大切です。
面接では希望額の根拠や働き方の優先順位をヒアリングし、企業の基準と乖離がある場合は、市場相場などの客観的なデータを示して早期にすり合わせを行いましょう。
また、交渉に備えて上限額や代替案(役職・手当等)を事前に策定しておくことで、一貫性のある誠実な対応が可能になります。
さらに、労働条件通知書との整合性も確認が必要です。入社前に書類を整備し、候補者に説明する時間を設けることで、入社後のトラブルを未然に防ぎ、スムーズな中途入社につながります。
厚生労働省の「2024年4月から労働条件明示のルールが変わりました」では労働条件通知書の例やモデル労働条件通知書が記載されているので、参考にしてください。
年収トラブルを未然に防ぐために、以下のポイントを押さえておきましょう。
これらを徹底することで、採用活動の信頼性が高まり、内定辞退や早期離職のリスクを軽減できます。
評価制度や報酬設計を含めた人事プロセス全体の見直しについて詳しく知りたい方は以下のサービスをご覧ください。
レジェンダ担当者のコメント
ご支援していた企業で実際に起きた年収トラブルの一例として、市場相場や競合他社に基準を合わせて年収を決定した中途入社者が、入社後に自社の等級や役割とのギャップに強いプレッシャーを感じ、早期退職に至ったケースがありました。 実務内容や等級・役割に即したレンジ設計を行い、「なぜこの範囲なのか」「その中でどの位置に決まるのか」を社内外の双方に説明できる状態を整えておくことが重要です。中途採用の年収トラブルを防ぐには、金額そのものよりも、相場と自社基準のバランスを取った設計と、社内外の双方に説明可能なレンジ設計が欠かせないと実感しています。
優秀な人材を採用しても、定着しなければ意味がありません。
年収だけで差別化が難しい現在、福利厚生や働きやすい環境の整備が重要になっています。
ここでは、年収以外で中途採用者の定着率を高めるためのアプローチを紹介します。
総合的な報酬設計で、採用競争力と定着率の両方を向上させましょう。
福利厚生は、直接的な給与アップが難しい場合でも実質的な処遇改善として効果的です。
住宅手当、食事補助、通勤手当などは、従業員の生活コストを軽減し、手取り収入を増やす効果があります。
特に食事補助は、非課税枠を活用することで企業・従業員双方にメリットがあります。
住宅関係、社員食堂、ランチ補助など、自社社員のニーズに合う福利厚生を用意しましょう。
入社時の年収だけでなく、「何をすれば昇給できるのか」という評価制度やキャリアパスを明確に示すことが、中途採用者の安心感とモチベーション維持に重要です。
曖昧な制度は不満や早期離職の原因となるため、運用実態まで含めた整備が求められます。
あわせて、メンター制度の導入や業務フォローなどのオンボーディング(受け入れ体制)を整えることも重要です。
特に中途入社者は「即戦力」として放置されがちですが、丁寧なフォローで組織への適応をサポートすることが、定着率を左右します。
転職活動では、年収に関する細かな疑問が数多く生じます。
ここでは、採用担当者・人事担当者が押さえておくべきよくある質問に回答します。
疑問を解消し、適切な年収設定と運用に役立ててください。
結論から言えば、高くしても問題はありません。
ただし、根拠を明確にし、既存社員に説明できる状態を整えることが条件です。
希少なスキルを持っている、即戦力として期待できる、市場相場が高い職種であるなど、合理的な理由があれば正当化できます。
重要なのは、給与テーブルや評価基準を透明化し、社内の公平性を担保することです。
根拠なく特定の人だけ優遇すると、既存社員の不満や離職を招くリスクがあります。
前職年収が自社の給与テーブルを大きく超える場合、そのまま採用すると社内バランスが崩れます。
対応策としては、まず前職年収の内訳(基本給、残業代、賞与、手当など)を詳細に確認し、実質的な給与水準を把握しましょう。
自社の基準で評価した結果を根拠に提示額を説明し、納得を得られなければ採用を見送る判断も必要です。
無理に高額を提示して採用しても、後にトラブルになる可能性があります。
試用期間中の年収を本採用後より低く設定すること自体は可能です。
ただし、労働条件通知書に明記し、評価基準と本採用後の年収レンジも事前に説明しておく必要があります。
曖昧なまま入社させると、「聞いていなかった」というトラブルの原因になります。
試用期間は一般的に3〜6ヶ月程度が適切です。
あまりに長い試用期間や、大幅な給与差は応募者の不安を招き、内定辞退や早期離職につながるリスクがあります。
事前に設定した上限を超える要求があった場合は、根拠を持って対応しましょう。
「このポジションの上限は○○万円と定めており、社内のバランス上これ以上の提示は難しい」と明確に伝えることが重要です。
代わりに、入社時期の調整、役職の付与、評価次第での早期昇給、福利厚生の説明など、給与以外の条件で調整できないかを提案しましょう。
柔軟な姿勢を見せつつも、一貫した基準を維持することが信頼につながります。
原則として、内定後に企業側から一方的に年収を下げることはできません。
内定は「始期付解約権留保付労働契約」とみなされ、法的拘束力があります。
応募者の同意なく条件を変更すると、労働契約法違反となる可能性があります。
例外として、経歴詐称が発覚した場合や、双方の合意に基づく変更であれば対応可能です。
トラブルを防ぐためには、内定前の選考段階で十分な見極めを行い、条件は書面で明確に提示しておくことが重要です。
希望年収の確認は、一次面接または二次面接の段階で行うのが適切です。
選考の早い段階で希望を把握しておくことで、条件面でのミスマッチを防ぎ、双方の時間を無駄にしないで済みます。
ただし、初対面でいきなり年収の話をすると警戒される可能性があるため、ある程度の信頼関係を築いてから聞き出すのがベストです。
「選考を進めるにあたり、条件面の希望も確認させてください」といった切り出し方が自然です。
第二新卒(新卒入社後3年以内で転職する人)は、社会人経験が浅いため、基本的に新卒に近い年収設定になることが多いです。
同年次の新卒社員の給与をベースに、前職での経験が自社で活かせる場合は若干の上乗せを検討しましょう。
ポテンシャル採用として期待値を込めた年収設定をする場合は、入社後の昇給制度や評価基準も併せて説明し、将来の見通しを示すことがモチベーション維持につながります。
中途採用の年収設計は、優秀な人材の獲得と定着を左右する重要な課題です。
年収の決め方には「前職ベース」「給与テーブル」「実績評価」「市場相場」「試用期間評価」の5つの方法があり、自社の状況に合った方法を選択することが求められます。
適切な年収を設定するためには、市場相場の把握、選考での丁寧なヒアリング、書面での条件明示が不可欠です。
既存社員との公平性にも配慮し、透明性のある制度運用を心がけましょう。
年収だけでなく、福利厚生や評価制度の整備も含めた総合的な報酬設計が、採用競争力の強化と中途入社者の定着につながります。
中途採用の年収について、お悩みのことがあればお問合せからお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
金濵 祐香子
採用支援事業部
■経歴
通信・IT・メーカー・製造・小売など、さまざまな業界のクライアントを担当し、新卒・中途採用の支援をPMとして推進。常駐・遠隔の両形態で支援を行い、リクルーター・面接官・バックオフィス統括等の役割を担いながら、選考設計から運用まで一貫して支援している。

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