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採用コラム【最新版】採用ブランディングとは?戦略の秘訣と大手・中小の成功事例14選

最終更新日:2025年2月21日

「採用ブランディングが重要と聞くけれど、具体的に何をすればいいのか分からない…」「自己流で進めて、かえって企業のイメージを下げてしまったらどうしよう…」

このような悩みを抱える採用担当者様は少なくありません。

採用ブランディングは、正しい手順と戦略に基づいて行わなければ、期待した効果が得られないどころか、ミスマッチや早期離職を招くリスクもあります。
そこで本記事では、採用ブランディングの目的から、参考にすべき企業の成功事例までを網羅的に解説します。

大手企業と中小企業、それぞれの事例から「他社とどう差別化したのか」という実践的なポイントも学べますので、ぜひ最後までご覧ください。

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採用ブランディングとは?

採用ブランディングとは、自社のビジョンや文化、働きがいといった「働く場所としての魅力」を求職者へ戦略的に伝え、共感する人材を惹きつけるための一連の活動を指します。

目的は、広告に頼らなくても「この会社で働きたい」と願う理想の人材が自然と集まってくる仕組みを作ることです。

一般的な企業ブランディングが顧客や社会全体に向けたものであるのに対し、採用ブランディングは「求職者」にターゲットを絞ります。

企業理念や事業内容はもちろん、社風や働く環境、社員のリアルな声などを発信していくのが特徴です。

採用ブランディングの目的

採用ブランディングの最大の目的は、自社の理念やビジョンに深く共感し、入社後に長期的に活躍してくれる「未来の仲間」を引き寄せることにあります。

つまり、従来の採用活動のように、単に応募者の数を増やすのではなく、相互選択により求職者から「選ばれる」企業になることを目指します。

採用における「共感」が生まれる4つのステップ

採用において共感が生まれるまでにはいくつかの段階があります。ブランド研究の第一人者であるケビン・レーン・ケラーが提唱した顧客ベースのブランド・エクイティ(Customer-Based Brand Equity: CBBE)モデルを参考にすると、求職者が企業のファンになるまでのプロセスは4つのステップで考えられます。

1. 認知 (Salience): 企業の存在を知ってもらう

候補者が「〇〇社という会社がある」と認識している最初の段階です。
例:「A社はIT系の会社である」

2. 理解 (Performance & Imagery): 企業の特徴やイメージを伝える

候補者が「A社は〇〇な会社だ」と、具体的な特徴やイメージを持つ段階です。
例:「A社は福利厚生が手厚いらしい」「自由で挑戦できそうなイメージがある」

3. 評価 (Judgements & Feelings): 良い印象を持ってもらう

候補者が説明会や面接などを通じて、「A社は良い会社だ」とポジティブな感情を抱く段階です。
例:「A社のオフィスは開放感があって素敵だった」「面接官がとても親身に話を聞いてくれた」

4. 共感 (Resonance): 企業のファンになってもらう

候補者が企業の理念や価値観に心から共感し、「A社で働きたい」と強く願う最終段階です。
例:「A社が掲げる『テクノロジーで社会課題を解決する』というビジョンに強く共感する」

目指すゴールは、候補者との「共感」

採用ブランディングの成功とは、候補者をステップ4の「共感」の状態へ導くことです。

このレベルに達すると、候補者にとって自社は「〇〇業界ならA社」と真っ先に思い浮かぶ特別な存在となり、他社とは比べものにならないほどの好意を寄せてくれるようになります。

採用難が続く現代において、入社後のミスマッチによる早期離職は、採用コストの損失だけでなく、組織の士気低下にもつながる大きな課題です。

単に自社を認知している人材よりも、強い共感を抱いて入社した人材の方が、長く組織に貢献してくれることは明らかでしょう。

企業の理念や文化に共感して長期的に活躍してくれる、優秀な人材を引き寄せることこそが、採用ブランディングに取り組む最大の目的なのです。

採用ブランディングがもたらす3つのメリット

適切な採用ブランディングは、企業の持続的な成長に不可欠な多くのメリットをもたらします。

主なメリットは以下の3つです。

  • 採用ミスマッチを防ぎ、定着率が向上する
  • 応募の質が高まり、採用効率が向上する
  • 採用コストの削減につながる

1. 採用ミスマッチを防ぎ、定着率が向上する

事前に企業のリアルな姿や価値観を伝えることで、それに共感した候補者が集まるようになります。

これにより、入社後の「こんなはずではなかった」というミスマッチが大幅に減り、社員の定着率向上に直結します。

2. 応募の質が高まり、採用効率が向上する

企業の魅力が正しく伝わることで、自社に合った優秀な人材からの応募が増加します。

一人ひとりの候補者とじっくり向き合う時間が確保できるため、採用活動全体の効率と質が向上します。

3. 採用コストの削減につながる

企業のファンになった候補者が直接応募してくれる機会が増えるため、説明会や面接の回数を削減できます。求人広告や人材紹介サービスへの過度な依存を減らせるため、結果として、長期的な採用コストの削減が期待できます。

このように、採用ブランディングは単なる採用手法ではなく、企業の未来を創る重要な経営戦略です。

採用ブランディングの概要を詳しく知りたい方は、「採用ブランディング 」をご覧ください。

採用ブランディングの成功事例①株式会社アンビスホールディングス

引用:株式会社アンビスホールディングス

ここからは、大手企業7社の採用ブランディングの紹介になります。

はじめに紹介する採用ブランディングの成功事例は、株式会社アンビスホールディングスです。

株式会社アンビスホールディングスは、慢性期や終末期の患者に特化した医療施設型ホスピス『医心館』を始めとする医療・介護サービスを提供しています。

株式会社アンビスホールディングスは、医療・介護分野自体の人材獲得が難しいと感じていました。

しかし、自社の素を見せる発信を心がけたことにより、応募者や面接数の増加を成功させています。

定期的な発信を行っており、記事のタイトルや内容も堅苦しすぎないものとなっています。

また、応募窓口にLINEを導入したことにより、応募までのハードルを下げたのも成功した要因です。

従来のようなメールや紙を使った応募方法だと応募するのにも時間と手間がかかりましたが、LINEで気軽に応募できるようになりました。

また、その自社の公式LINEから自社の事をより深く知ってもらえるようになりました。

採用ブランディングの成功事例②株式会社GA technologies

引用:株式会社GA technologies

次に紹介する採用ブランディングの成功事例は株式会社GA technologiesです。

株式会社GA technologiesは、不動産取引をオンラインで完結できるサービスやM&AのDX推進サービスを展開しています。

WebやSNSでの採用ブランディングだけでなく、合同企業説明会や採用イベントなども行っています。

不動産業界は専門的な知識が必要なため、これまでは経験者を中心に採用していました。しかし、別業界への認知度拡大を進めるために新卒採用にも力を入れ始めました。

具体的には、自社の価値やコンセプトを視覚化する『VI(ビジュアルアイデンティティ)』を作成しました。

VIを中心としたWebサイトに変更したことで、未経験者にもわかりやすく自社の魅力を伝えています。

さらに、さまざまなイベント時にクリアファイルやTシャツなどにもVIを使用したことで、認知度拡大に成功しました。

採用ブランディングの成功事例③コインチェック株式会社

引用:コインチェック株式会社

続いて紹介する採用ブランディングの成功事例は、コインチェック株式会社です。

コインチェック株式会社は、仮想通貨の取引や販売を行う『Coincheck』を運営しています。

自社の企業理念や価値観などをまとめて伝える『カルチャーブック』を作成し、求職者などに配布することで、求職者の入社意欲向上につなげています。

内容だけでなく色や紙の種類にもこだわることで特別感を出し、企業ブランドの向上にもつなげています。

採用ブランディングでは、社内全体で考え方や価値観を統一することも重要です。『カルチャーブック』は社内での価値観の共有にも役立っています。

採用ブランディングの成功事例④三幸製菓株式会社

引用:三幸製菓株式会社

続いて紹介する採用ブランディングの成功事例は、三幸製菓株式会社です。

三幸製菓株式会社は、新潟県を中心としてお菓子の製造・販売を行っています。

地方であること、予算を多くかけられないことで、少ない費用でできる採用ブランディングに力を入れました。

自社の認知度を調査したところ、大手のお菓子メーカーと比較して認知度が大幅に低かったことから売上成長力を強く押し出したものに変更しました。訴求する媒体も普通のパンフレットではなく、巻物を使うことで他社との差別化を心がけました。

また、Facebookを活用した採用にも力を入れています。Facebookでは、インターネット上での発信とリアルでのイベントを連動させることで、求職者の共感を得やすくなりました。

結果として、新卒採用のエントリー数を300名から13,000名に増やすことに成功しています。

採用ブランディングの成功事例⑤サイボウズ株式会社

引用:サイボウズ株式会社

続いて紹介する採用ブランディングの成功事例は、サイボウズ株式会社です。

サイボウズ株式会社は、以下4つのグループウェア製品を開発・販売しています。

  • サイボウズ Office
  • Kintone
  • Garoon
  • メールワイズ

採用ブランディングでは、共感してもらえるような発信を中心に行っています。

たとえば、働くママを応援するムービーを作り、テレビやインターネットで公開。YouTubeでは広告なし動画として異例の162万回再生を突破しています。

働くママにスポットを当てたことで自社の認知度向上とイメージアップに役立ちました。

認知度が向上したことで注目される機会も増え、副業の解禁や子連れ出社、リモートワークの推進などの施策も求職者の目に留まりやすくなりました。結果として、28%だった離職率も4%まで低下しています。

採用ブランディングの成功事例⑥株式会社メルカリ

引用:株式会社メルカリ

続いて紹介する採用ブランディングの成功事例は、株式会社メルカリです。

株式会社メルカリは、個人間が売買できるサービス『メルカリ』を提供しています。

採用ブランディングでは、全社員で採用活動に関わることを徹底しており、採用活動は人事部だけが行うという固定概念を持っていないのが特徴です。

社員が積極的に採用活動に関わることで、現場のリアルな意見を採用に活かせます。

さらに、社員が採用活動に参加することで、メルカリのサービスに対して向き合う機会も作り出せます。

また『mercan』と呼ばれる、メルカリで働く人について発信するオウンドメディアも持っています。

常に情報を発信することで、求職者も最新の情報に触れられます。メディア以外にもYouTubeやライブ配信を行うなど、さまざまな媒体で求職者とのコミュニケーションを図っていることが採用ブランディング成功の秘訣です。

採用ブランディングの成功事例⑦日本マクドナルド

引用:日本マクドナルドホールディングス株式会社

最後に紹介する採用ブランディングの成功事例は、日本マクドナルドです。

マクドナルドは、日本だけでなく世界中でハンバーガーレストランを展開しています。

現在は2,644人従業員を抱え、若年層から高齢者層まで幅広い年代の採用に成功しています。主にオウンドメディア経由での採用が多いです。

日本マクドナルドオウンドメディアは、以下がイメージしやすいように設計されています。

  • 仕事内容
  • 働く人
  • キャリアパス

また、選考時のよくある質問もオウンドメディアで確認ができます。そのため、求職者が入社意欲を高めた状態で応募してもらえるのも特徴です。

さらに、店舗でお客さまに直接声がけを行う直接スカウトも行っています。店舗の従業員が頻繁に利用するお客さまを覚えており、店舗でスカウトを行います。コロナ禍ではタブレットを使用して継続的な採用も成功させました。

大手企業の次は、中小企業の採用ブランディングの成功事例を解説します。費用をかけづらい分、工夫されたアイデアを参考にしてみましょう。

中小企業採用ブランディングの成功事例①ユニファ株式会社

引用:ユニファ株式会社

ここからは、中小企業の採用ブランディングの成功事例になります。

はじめに紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、ユニファ株式会社です。

ユニファ株式会社は、保育施設向け総合ICTサービス『ルクミー』を提供しています。

2017年より採用ブランディングを開始し、以前は20名ほどの規模だったのが220名にまで拡大しています。

ユニファ株式会社の採用活動における課題は、企業理念や社会貢献意欲の高さが採用段階で共有しきれていないという部分でした。

しかし、求人サイトの活用と社内向けインナーブランディングを行ったことで、社内外での理念の共有に成功しています。

また、人事と広報が協力して記事を作成することで、継続した発信かつ最新情報の更新を可能にしています。

中小企業採用ブランディングの成功事例②株式会社八百鮮

引用:株式会社八百鮮

次に紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、株式会社八百鮮です。

株式会社八百鮮は、生鮮食品がメインのスーパーマーケットを展開しています。

よいサービスを提供するためには、優秀な人材が必要だという思いから採用ブランディングに力を入れました。

採用ブランディングでは採用サイトから始まり、動画やパンフレット、SNSも活用しているのが特徴です。

八百屋のイメージを覆すようなかっこよさを前面に押し出したブランディングで成功しています。

結果として、求職者の数が採用ブランディングを行う前の5倍になりました。数だけではなく、仕入れという重要な部分を任せられる優秀な人材の獲得にも成功しています。

中小企業採用ブランディングの成功事例③株式会社ワンコイングリッシュ

引用:株式会社ワンコイングリッシュ

続いて紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、株式会社ワンコイングリッシュです。

株式会社ワンコイングリッシュは、英語教育をたった500円で行っている会社です。

採用ブランディングでは、即効性を求めた採用活動ではなく長期的かつ計画的な採用活動に注力しました。

株式会社ワンコイングリッシュに対するファンを獲得するために、アットホームさや働きやすさを押し出しています。

短期的な数だけの採用をしても、離職率が高くては採用活動の効果が薄まります。しかし、自社のファンになってもらえれば、離職率を下げることにつながります。

求職者に寄り添った採用活動を行い、長期的かつ計画的な採用ブランディングによって、ファンを増やす採用をしています。

中小企業採用ブランディングの成功事例④インタラクティブ株式会社

引用:インタラクティブ株式会社

続いて紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、インタラクティブ株式会社です。

インタラクティブ株式会社は、沖縄県を中心にデジタルマーケティングや求人マッチングサービスの『ジョブアンテナ』を展開しています。

ブッキング・ドットコムの那覇営業所の人材確保に全面協力するなど、沖縄県の求人マッチングサービスとして広く支持されています。

インタラクティブ株式会社の採用における課題は、事業拡大にともない、求める人材を沖縄県内から確保するのが難しくなっていたため、沖縄県以外からも優秀な人材を確保するということでした。

求人サイトで県外からも人材を募集したことで自社の求める人材の確保に成功しています。

採用ブランディングの成功事例⑤JPYC株式会社

引用:JPYC株式会社

続いて紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、JPYC株式会社です。

JPYC株式会社は、日本初の日本円に連動しているステーブルコイン『JPYC』を発行しています。

採用ブランディングを行う前は、応募者が月に3人程度しかいませんでした。しかし、最低でも週1回は情報を発信することを心がけました。

まとめてたくさんの情報を発信するよりも、定期的に最新の情報を出したほうが長期的に求職者にアピールできます。結果として、応募数を採用ブランディング前の5倍に増やすことに成功しました。

ただ、厚みのある情報を継続的に発信するのは困難な場合もあります。特に、中小企業は人材が不足していることもあり、情報発信だけに多くの時間を割けません。

採用ブランディングを行う際には、情報の量は少なくても継続的に発信することが大切です。

中小企業採用ブランディングの成功事例⑥こと京都株式会社

引用:こと京都株式会社

続いて紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、こと京都株式会社です。

こと京都株式会社はこと九条ねぎを専門的に取り扱い、栽培から加工、販売を一貫して行っています。

採用ブランディングを行う前は、自社サイトやSNSで発信する程度でした。

そのため、社内の人間か取引先しか閲覧する機会がなく、採用活動にはほとんど役立てられていませんでした。

採用ブランディングによって、求人サイトを活用し情報を発信。ブランドイメージ向上に努めました。

求人サイトでは、異業種からでも農業に興味がある求職者を確保するために、雰囲気や農業への想いを発信しています。

求職者目線での発信を行っているため、ブランドイメージを保ちつつ農業が初めての方にも効果的なアピールが可能です。

中小企業採用ブランディングの成功事例⑦株式会社パラドックス

引用:株式会社パラドックス

続いて紹介する中小企業採用ブランディングの成功事例は、株式会社パラドックスです。

株式会社パラドックスは、ビジネスブランディングを中心とした事業を展開しています。コンセプト設定から各種コンテンツ作成なども行っています。

ここでは、自社の採用ブランディングではなく、他社に行ったブランディング施策について解説します。

郵船商事株式会社に対しては『すごろく』を使用しました。従来のようにテキストや動画で伝えるだけでなく、エンタメ性やユーモア性を織り交ぜてブランディングを行いました。

結果的に、希望度の強い求職者を増加させることに成功しています。

ただ、成功事例を参考にして取り組んでも必ず成功するとは限りません。

採用ブランディングをより確実性の高いものにするためには、専門的なノウハウが必要です。

レジェンダ・コーポレーション株式会社は900社の採用支援実績をもとに、各企業に最適な採用ブランディングを支援いたします。専門的なノウハウで効果的な採用ブランディングをしたいと考えている方は、ぜひ当社までご相談ください。

採用ブランディングの具体的な進め方

採用ブランディングの具体的な進め方は、以下のとおりです。

  • 手順①市場分析と課題の明確化
  • 手順②ターゲット・ペルソナ設定
  • 手順③具体的な戦略立案
  • 手順④全従業員への共有
  • 手順⑤継続した発信
  • 手順⑥効果測定と改善

採用ブランディングを成功させるためには、正しい手順を理解し戦略を立てて進めることが大切です。

続いては、各項目のなかで具体的に何をすべきかについて解説します。

手順①市場分析と課題の明確化

まずは、市場分析と課題の明確化を行いましょう。

採用ブランディングを行うにしても、市場のなかで需要と供給がマッチしていなければ期待どおりの効果は得られません。

市場分析によって自社の課題を明確化すれば、どのような対策をするべきなのかも考えやすくなります。

市場分析の対象は、競合他社だけではありません。自社や求職者が何を求めているのかについても考えることが大切です。考えるべき項目は、以下のとおりです。

  • 採用活動で確保したい理想の人材
  • 企業全体として向かう方向性
  • 発信で何を感じてほしいのか

上記3つを明確化しておくことで、次のターゲット・ペルソナ設定をスムーズに進めやすくなります。

手順②ターゲット・ペルソナ設定

市場分析によって課題を明確化できたら、ターゲット・ペルソナ設定を行いましょう。ペルソナとはターゲットをより細かく設定したものであり、以下のようなものが挙げられます。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 学歴
  • 職種
  • 年収
  • 趣味
  • 家族構成

ペルソナを設定することで、戦略を立てやすくなります。

ペルソナを設定する際には、仕事面だけでなくプライベートな部分も考えるのがおすすめです。

プライベートな部分も設定することで、ミスマッチ防止にもつなげられます。

キャッチコピーを作成する際にも、比較検討しやすくなるため細かく作り込むことをおすすめします。

手順③具体的な戦略立案

どのようなユーザーに対して採用ブランディングを行うのかが決まったら、具体的な戦略を立てます。

戦略立案では、発信内容と媒体を決める必要があります。

伝えたい内容は、自社の企業理念に沿ったものにするのがおすすめです。

企業理念をそのまま使う場合には、ペルソナに合致しているかどうかを再検討しましょう。

発信内容が決まったら、発信する媒体を決定します。発信する媒体としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自社ホームページ
  • SNS
  • 求人メディア
  • チラシ

何で発信するのかは、事業内容やペルソナによって変更することが大切です。

また、採用ブランディングを進めるなかで記事や動画を作成する必要が出てくるかもしれません。

そのため、余裕を持ったスケジュールを立てておくと、実際の採用ブランディングをスムーズに行いやすくなります。

手順④全従業員への共有

採用ブランディングを成功させるためには、内容を全従業員に共有することが大切です。

全従業員に同じ意識を持ってもらうことで、自社のブランドにも理解度が深まり、採用ブランディング構築にもプラスに働きます。

また、共有する際にはメールではなく、研修やeラーニングが望ましいです。

時間や手間はかかりますが、自社のブランド理解は、従業員のエンゲージメントにもよい影響を与えるため、採用ブランディングの構築にプラスに働きます。

全従業員へ正しく内容を共有できれば、会社全体の発信に対して一貫性を持たせられます。

求職者にとっても、発信内容に一貫性があるかどうかは重要な部分のため、必ず全従業員に共有しましょう。

手順⑤継続した発信

ここまで用意ができたら、継続した発信を行いましょう。

一度だけの発信だと、求職者に必要な情報を届けられません。

SNSを使用する場合には、定期的に情報を更新しなければ他の情報に埋もれる可能性が高く、見つけてもらえたとしても、発信された情報が古いままでは求職者の興味を引けません。

継続した発信は効果測定のためのデータ収集にも役立ちます。

多くのデータがあったほうが効果測定や改善にもつなげやすいため、継続した発信を心がけましょう。

手順⑥効果測定と改善

採用ブランディングを成功させるためには、効果測定と改善が必要不可欠です。

発信をして終わりだと、何が良くて何が悪いのかを正確に把握できません。

効果測定では、応募数や離職率など目的に合わせて必要な数値を絞り込みましょう。必要な数値を絞り込めたら、取り組み前後の数値を比較することが大切です。

また、数値だけでなく企業イメージや社員満足度なども併せて検証することで採用ブランディングの質を高められます。

レジェンダ担当者のコメント

弊社では採用ブランディング専用のフレームワークを用いて、情報の網羅性、競合各社との差別化、自社の魅力の一貫性を担保しながら採用ブランディングを進めていきます。

採用ブランディングを始めて行う方にとってもシンプルでわかりやすい手法をとることで、成功へとガイドします。

自社で採用ブランディングを行う人材やノウハウがない場合には、外部の採用代行を利用しましょう。採用代行に関する詳細を知りたい方は、「おすすめ採用代行(RPO)会社11社を徹底比較|導入すべきケースや選定ポイントも解説」の記事を参考にしてください。

採用ブランディングに関するよくある質問

採用ブランディングに関するよくある質問3つについて、回答を紹介します。

  • 採用ブランディングと採用広報は何が違う?
  • 採用ブランディングのメリット・デメリットは?
  • 中小企業は採用ブランディングを行うべき?

Q:採用ブランディングと採用広報は何が違う?

A:採用ブランディングは企業価値を高めることを目的としており、採用広報は企業価値を高めるための広報活動のことです。

採用広報では、求職者の人物像が明確になっているのが特徴です。企業理念や働き方を知ってもらい、採用につなげます。つまり、採用ブランディングは採用広報の前段階であり、採用ブランディングを成功させるために必要なのが採用広報です。

言葉の意味としては似ている部分があり、採用ブランディングと採用広報を行うことで最適な採用活動を進められます。

Q:採用ブランディングのメリット・デメリットは?

A:採用ブランディングのメリットは、自社の認知度やイメージ向上につながることです。デメリットは、一貫性のある情報を継続して発信し続けなければいけない点であり、人材や時間が必要です。

採用ブランディングを成功させるためには、時間や手間がかかります。年単位で少しずつ企業イメージを向上させる必要があるからです。

しかし、採用ブランディングが成功すれば採用活動が円滑に進むだけでなく、採用コストの削減にもつながります。

他にも採用ブランディングのメリット・デメリットはさまざまですが、詳細は「採用ブランディング」をご覧ください。

Q:中小企業は採用ブランディングを行うべき?

A:中小企業も採用ブランディングを積極的に行いましょう。優秀な人材確保は、企業の成長に直結します。

採用ブランディングによって企業価値や理念に共感してもらいやすくなるため、ミスマッチ防止にもつながります。

結果として、離職率の低下も期待できます。

採用ブランディングでは、SNS活用やオフィス環境改善、社員インタビュー公開など、自社の強みを明確に発信するのがおすすめです。

まとめ:採用ブランディングの成功事例を参考に自社に取り入れみましょう

採用ブランディングの成功事例を参考にすれば、自社の採用ブランディングにも役立ちます。現在、応募者数が少なかったり離職率が高かったりなどで悩んでいる方は、採用ブランディングを取り入れてみるのがおすすめです。

しかし、採用ブランディングを自社で行おうとすると、時間や手間がかかります。ノウハウもなければ、成功するかどうかもわかりません。

当社では、採用ブランディングの成功事例をもとにして、最適かつ効率的なサービス提供が可能です。

自社の人材を使わなくてよいため、業務を進めつつ採用活動を強化できます。採用ブランディングでお悩みの方は、お問い合わせからご相談ください。

この記事の監修者

大風 壮平
採用支援事業部 統括リーダー

■経歴
IT企業の人事部門で、新卒採用企画から内定者研修までの全プロセスを経験。
レジェンダ・コーポレーションに転職後は、大手企業の新卒エンジニア300名の採用や、中途営業職700名の採用、スタートアップ企業の採用立ち上げなど、多岐にわたる採用活動を担当。
現在はクライアントの採用支援を行うとともに、新規プロダクト開発担当として採用ブランディングサービスを監修。求職者に選ばれる採用ブランドの構築に注力している。

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