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想い切りトーク Vol.023 後編

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  • 後編

大切なのは、謙虚で素直な心と確固たる信念

取材日: 2017/10/12

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北澤
日本の企業の場合ですと、たとえ優秀な課長だった人でも、部長になった途端、何をしたらいいのかわからない人が多いと聞きます。
遠藤
人はミスをします。ですがミスというのは、人が育つきっかけにつながります。私は、間違ったら必ず上に伝えなさいと言います。けれどそれはステップ1であって、自分でこの間違いに対して、なぜそのプロセスを踏んでしまったのか、なぜ気づかなかったかを考えることがステップ2なんです。そうすることでラーニングができてくるわけです。それを自分が部長になったときに考えるようでは「too late」です。自分がそのポジションになったらどう考えるべきか。そういうことを絶えず考えている人は、実際その椅子に座ったときに、そういった能力や習慣がすでに身についているわけです。それは年齢や、女性か男性か何人かというのは全く関係ないと思います。
北澤
経営などについても、チェックポイントにしているところはありますか?
遠藤
社長にゴマをする人はいますけれど、聞きたくないことを言う人ってあんまりいないじゃないですか。人事にはそういう役割もあると思います。社長がみんなからリスペクトされるような人物でいてもらうためには、間違っているときはきちんと言ってあげなければいけない。人間には、好きなタイプと好きではないタイプがどうしてもあります。けれどトップがそれを表立たせるのは危険です。ですから、人事の責任者が言わなくてはなりません。信頼されていないと言えないということもありますけども、それでも言わなくてはならない。社長とうまくいかないかもしれないということを気にしていたら、人事の責任者の仕事はできないですね。正直に言うことは、ちゃんと相手にも伝わるし理解してくれると思います。

MESSAGEただ「聞く」のではなく、「聴く」力を高める

遠藤 明

北澤
人事とは?と言われたら、何をする部署だと考えていますか?
遠藤
人事という仕事は、社員だけでなく、その家族のことも考えなくてはならない。自分が折れたら誰も社員を守る人はいないという考えは絶えず持っています。そして人事というのは、企業で一番大切なものだとも思っています。人事に携わる人には、誇りを持ってほしいです。そして人事というのはあまり目立たない仕事ですので、自分が目立つことよりも、他の人たちが伸びることがうれしいという人が携わるべきだと思います。
北澤
なるほど。こういう観点で人事の仕事はやるべきだよとか、ご自身の人事パーソンに対しての想いを、ぜひ語っていただきたいです。
遠藤
今、「コミュニケーション」という言葉がよく使われます。コミュニケーションというのは非常に難しいし、落とし穴がある。失敗例がありまして、私、結婚して3年ぐらいテレビを買わなかったんです。テレビがすごく好きなので、あると見てしまうので良くないなと。それを義理の母が理解できなかったようで、ある日突然、電気屋さんを連れて家に来て、これつけなさいってテレビをつけていったんです(笑)。それからは食事のときもテレビをずっと見てまして。見ながらでも家内が話してることに返事をするんですけれども、あるとき家内がテレビを消して、「全然私の話を聴いてない。私が言ったことを全部言ってみなさい。」と言ってきたんです。私は彼女が話していたことを全部言えたのですが、家内はそれに対し、「心が全然入っていなかった。」と。「聴く」ということは、話している内容をただ聞くだけでなく、なぜそういうことを言っているのか考えながら「聴く」ことなのだと気づかされました。もう40年近く前のことですが、今でも忘れることはないですね。
北澤
ただ聞いてほしいのではなく、わかってほしい、変わってほしいというサインなんですよね。
遠藤
そうですね、ただ聞くのではなく、「聴く」力がとても重要です。奥さんの話を聴くことができない人は、人事部長になれないと思います(笑)。時間というのは限られています。職場のケースでは、大体、本当に大きい問題を持ってくる人たちは一番忙しいときに急に来て、ちょっと遠藤さん時間もらえますかって。それを断っちゃうと大変なことになる。そういう時にわれわれ人事は、相手の顔を見て電話の声を聴いて、どれほどの危険性か、重要なものかを見分けなければならない。どうしても時間がないなら、あとで絶対時間を取るからと言えるゆとりがないと駄目なんです。あとはやはり自分の信念を持って考え方を伝えることが重要だと思います。
北澤
信念を持つためには想いを深くしないといけないですね。自分がこうあるべきなんじゃないかというのを何回も自分の中で反芻しないと信念にはなりづらいですよね。
遠藤
自分で何が正しいかを考えて、自分が納得できる信念を持つこと。そして人事のプロに一番要求されるのは人間味というか、信頼、信用できるかだと思います。ですから、どれくらい早く、相手とブリッジを作ることができるかも重要。そして謙虚でなければいけないと思います。決して傲慢にならない。そうでないと誰もついてこないですから。私も部下から学ぶことがたくさんあります。こちらが全然思ったことないことを言ってくれるんですよ。どうしてそう思わなかったのかなって。あらゆる意見を「聴く」ことができるように、いくつになっても頑固にならず受け入れる素直な心が必要なのだと思います。

遠藤 明

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