
「採用広報の効果が見えない」
「どのKPIを設定すべきかわからない」
とお悩みではありませんか?
現代の採用活動では、データに基づいた戦略的なアプローチが不可欠です。
本記事では、採用広報KPIの基本概念から具体的な設定方法、測定・分析・改善のステップまでを体系的に解説します。
認知度向上から採用コスト最適化、採用の質向上まで、あらゆる課題解決に役立つ実践的なノウハウをお伝えします。
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採用広報KPI(重要業績評価指標)とは、採用広報活動の成果を数値で測定・評価するための指標です。
具体的には、採用サイトのPV数、SNSエンゲージメント率、応募数、採用単価などが該当します。
現代の採用市場では、データに基づいた戦略的な採用活動が求められており、KPI設定は採用成功の必須要素となっています。
採用広報の成果を測る上で、KPIとKGIの理解は不可欠です。これらは採用活動の目標設定と進捗管理において異なる役割を担います。
採用活動の最終的なゴールを示す指標です。
例: 「年間30名の新卒採用」「エンジニア中途採用15名」など、達成したい最終的な数値目標。
KGI達成に向けた中間的な進捗を測る指標です。
例: KGI達成のために設定する「月間応募数50件」「面接通過率30%」など、日々の活動を評価する数値。
採用広報にKPI設定が必須な理由は以下の3点です。
感覚ではなく、数値で効果を測定できます。
ボトルネックを数値で把握し、的確な改善策を講じられます。
採用活動の成果を明確に示し、投資の根拠となります。
採用広報のKPI設定で多くの企業が悩むのが「どの指標を選ぶべきか」という点です。
実は、求職者の行動に沿って段階的にKPIを設定することが成功の鍵となります。
認知から応募、選考、入社まで、各段階に適した指標を選ぶことで採用活動全体の効果を正確に測定できます。
「自社を知ってもらえているか」は採用広報の出発点です。
採用サイトのPV数やSNSフォロワー数は、企業の採用ブランド力を測る指標になります。
ユニークユーザー数を追うことで、新規求職者へのリーチ状況が明確になります。
認知度から実際の応募へ繋がったかを測るのがこのKPIです。
「応募率」はコンテンツの魅力度を直接示し、応募単価はチャネルの効率性を明確にします。
これにより、予算配分の最適化が可能です。
応募者が集まった後の選考効率を測ります。
「歩留まり率」を追跡することで、各選考段階での候補者の残存状況が分かり、選考フローの課題や辞退率が高い段階を特定し、改善に繋げられます。
経営層が重視するコスト関連指標です。
採用単価は総費用と採用人数で算出しますが、広告費や人件費などの内訳を分析することで、無駄を削減し、費用対効果(ROI)を向上させることができます。
採用活動の真の成功は、入社後の人材の質と定着率で決まります。
入社後の定着率や早期離職率は、採用ミスマッチの早期発見に役立ちます。
これらの指標を追跡することで、短期的な成果だけでなく、長期的な組織成長に貢献する採用活動を実現できます。
効果的なKPI運用には、体系的なアプローチが不可欠です。
単にKPIを設定するだけでなく、継続的な測定・分析・改善のサイクルを回すことで、採用広報の効果を最大化できます。
KPIの設定から運用までの具体的な手順は、以下の4つのステップで構成されます。
KPI設定の前提として、まず採用広報のKGI(最終目標)を明確に定義します。
「年間新卒採用30名」「エンジニア中途採用15名」といった具体的な数値目標を設定し、期限も明確にします。
KGIが曖昧だと、適切なKPIを設定できません。
また、経営戦略や事業計画との整合性を確保し、採用広報活動が組織全体の目標達成に貢献することを明確にします。
KGI達成に向けて、採用プロセスの各段階でKPIを設定します。
認知段階では「月間サイトPV数10,000」、応募段階では「月間応募数50件」、選考段階では「面接通過率30%」といった具体的な数値目標を設定します。
各KPIは測定可能で、達成可能で、関連性があり、期限が明確な「SMART」な目標として設定することが重要です。
設定したKPIを継続的に測定し、データを収集・分析します。採用管理システム(ATS)、SNS分析ツール、Google Analyticsなどを活用して、正確なデータを取得します。
週次・月次でのレポート作成を習慣化し、トレンドの把握と課題の早期発見を行います。
データの可視化により、チーム全体での情報共有と意思決定の迅速化を図ります。
測定・分析したデータをもとに、具体的な改善策を立案・実行します。
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを継続的に回すことで、採用広報の効果を段階的に向上させます。
改善策の効果も数値で検証し、成功事例は横展開、失敗事例は学習材料として活用します。
採用活動における最大の課題の一つが、コストの最適化です。
限られた予算内で最大の採用成果を上げるためには、コスト関連のKPIを適切に設定し、継続的な改善を行う必要があります。
以下では、採用コスト最適化に直結するKPIと、具体的な改善策について解説します。
採用単価(総採用費用÷採用人数)と応募単価(総広告費÷応募数)は、コスト効率を測る最重要指標です。
まず現状の採用単価を正確に算出し、業界平均や競合他社との比較を行います。
新卒採用の場合は50-100万円、中途採用は30-80万円が一般的な相場です。
現状把握後、10-20%のコスト削減を目標として設定し、具体的な改善計画を立案します。
コスト削減には、チャネル別のCPA(Cost Per Acquisition)分析が効果的です。
求人媒体、SNS広告、リファラル採用など、各チャネルの費用対効果を比較し、費用対効果の高いチャネルに予算を集中し、無駄を省きます。
また、選考プロセスの効率化により、採用期間短縮と、人件費削減を図りましょう。
オンライン面接や書類選考の自動化、面接官のスケジュール最適化などが具体的な施策として挙げられます。
採用活動の真の成功は、質の高い人材が長期的に活躍することです。
短期的な採用数だけでなく、入社後の定着率やパフォーマンスを重視したKPI設定が重要となります。
ここでは、採用の質向上とミスマッチ防止に効果的なKPIと戦略を解説します。
採用の質は、入社後の定着率(1年・3年)、上司評価、目標達成度で測ります。
これらの指標は、採用活動が組織の長期的な成長に貢献しているかを評価するために重要です。
特に早期離職率(入社後3ヶ月以内)は、採用ミスマッチの重要な指標として注目すべきです。
ミスマッチ防止には、採用広報段階での適切な情報発信が鍵です。
企業文化や職務内容の理解度、期待値調整度を測定し、求職者が正確な企業理解を持って応募しているかを確認します。
また、コンテンツ滞在時間や動画視聴完了率などをKPIとし、情報発信の効果を定量的に評価します。
現代の採用活動では、多様なチャネルを組み合わせた戦略が一般的です。
各チャネルの特性を理解し、それぞれに適したKPIを設定することで、全体最適化を図ることができます。主要な採用チャネル別のKPIは以下の通りです。
採用サイト・オウンドメディアの主要KPIは、月間PV数、ユニークユーザー数、平均滞在時間、直帰率、ページ回遊率、エントリーフォーム到達率です。
自社の採用サイトやオウンドメディアは、企業の魅力を直接的に伝える重要なチャネルです。
特に、コンテンツ別の滞在時間分析により、求職者の関心が高いコンテンツを特定し、より効果的な情報発信戦略を構築できます。
採用SNS(X, Instagram, TikTokなど)の主要KPIは、フォロワー数、エンゲージメント率、動画視聴数、DMからの問い合わせ数など、プラットフォームごとに異なります。
SNSを活用した採用広報では、各プラットフォームの特性に応じたKPI設定が重要です。
Xではリツイート数やいいね数、プロフィールクリック数を重視し、Instagramではストーリー視聴完了率、TikTokでは視聴完了率やシェア数も主要指標となります。
求人媒体・ダイレクトリクルーティングの主要KPIは、掲載費用対応募数、スカウト送信数対返信率、面談設定率、媒体別の採用単価、選考通過率、内定承諾率です。
外部の求人媒体やダイレクトリクルーティングサービスでは、費用対効果の測定が特に重要です。これらのデータにより、最も効率的な媒体への予算集中や、媒体別の運用戦略の最適化を図ります。
採用イベント・リファラル採用の主要KPIは、参加者数、参加者満足度、イベント後の応募数、イベント経由の採用数、紹介数、紹介からの応募率、採用率、紹介者の満足度です。
採用イベントでは、オンラインイベントの場合、視聴者数や視聴時間も重要です。
リファラル採用は質の高い候補者を獲得しやすいため、採用単価と定着率の両面で優れた成果を示すことが多く、積極的な推進が推奨されます。
採用広報のKPIは、業界や職種の特性によって重視すべき指標が異なります。
一般的なKPIに加え、特定の業界や職種に特化した指標を設定することで、より効果的な採用戦略を構築できます。
以下では、代表的な業界・職種別のKPI設定例とベンチマークを紹介します。
IT・エンジニア採用では、技術力のアピールが重要です。
技術ブログのPV数、GitHub経由の流入数、技術イベント参加者からの応募率、技術面接通過率を重視します。
エンジニア向けSNSでのフォロワー数や技術記事のいいね数も重要です。
エンジニア向けSNSを運用していない場合でも、技術ブログでの開発事例発信(PV数、読了率)やGitHubでのコード公開(スター数、流入数)、技術イベントへの参加・開催(参加者からの応募率)が有効な代替手段となります。
営業職採用では、成果への貢献度を測るKPIが重要です。
説明会参加からの応募率、インサイドセールスからの面談設定率、紹介経由の採用率などを重視します。
入社後は、早期受注達成率や顧客定着率なども質の指標として活用できます。
営業職の採用では、候補者のコミュニケーション能力や目標達成意欲を測る指標が特に重要となります。
新卒採用では、認知度向上と長期的な関係構築が重要です。
ターゲット校別のエントリー数、マイページログイン率やメルマガ開封率、インターンシップ参加者数、内定承諾率を重視します。
中途採用では、即戦力人材を効率的に獲得し、採用プロセスを最適化するため、職種別の応募数、選考通過率、スカウト返信率、採用リードタイム、内定承諾率、オファー面談実施率といった指標を重視します。
新卒の内定承諾率は70-80%、中途は50-60%が一般的です。
自社に最適なKPIを選定するには、まず採用課題の明確化が必要です。
「応募数不足」「選考辞退率の高さ」「採用コストの高騰」など、具体的な課題に応じてKPIを設定します。
また、業界の採用トレンドや競合他社の動向を調査し、自社のポジショニングを明確にします。
さらに、採用チームのリソースや測定可能性を考慮し、実現可能なKPIから段階的に導入することが成功の鍵となります。
KPIを設定しても、適切な運用ができなければ期待する効果は得られません。
多くの企業が陥りがちな失敗パターンを理解し、それを回避するための具体的な対策を講じることが重要です。
以下では、KPI運用における主要な注意点と成功のための秘訣について解説します。
最も陥りやすいのは、採用決定数をKPIに設定することです。
採用決定数は求人媒体の効果や市場環境など、採用広報以外の要素に大きく影響されるため、純粋な広報効果を測定できません。
代わりに、採用広報が直接影響できる認知度や応募行動に関する指標を選択しましょう。
また、KPIを細分化しすぎると管理が複雑になり、本質的な課題を見落とす可能性があります。
結果的に形骸化してしまうため、重要度の高い5~7個程度に絞り込むのが成功の鍵です。
KPIが単なる数字の羅列で終わらないよう、定期的な振り返りミーティングの実施が重要です。
週次での進捗確認、月次での詳細分析、四半期での戦略見直しを習慣化し、データに基づいた意思決定を行います。
また、KPIの達成状況を可視化するダッシュボードを作成し、チーム全体での情報共有を促進します。
さらに、KPI達成に向けた具体的なアクションプランを策定し、責任者と期限を明確にすることで、実行力を高めます。
採用市場は急速に変化しており、新しいトレンドに応じてKPIも進化させる必要があります。
採用DXの進展により、AI活用による書類選考効率化率、チャットボット対応率、動画面接実施率などの新しい指標も取り入れられています。
また、リモートワークとオフィス出社のハイブリッド化が進む中で、オンライン説明会参加率やリモート面接満足度、オフラインイベントへの参加率やイベントからの応募数など、オンライン・オフライン双方のエンゲージメントを測るKPIが重要になっています。
これらの新しいKPIを既存の指標と統合し、データに基づいた、より競争力のある採用戦略を構築することが不可欠です。
採用広報KPIは、現代の採用活動において不可欠な要素です。
適切なKPI設定により、採用活動の成果を客観的に評価し、継続的な改善を図ることができます。
重要なのは、自社の採用課題と目標に応じて最適なKPIを選択し、定期的な測定・分析・改善のサイクルを回すことです。
特に、認知度向上、応募獲得、選考効率化、コスト最適化、採用の質向上という5つの観点から体系的にKPIを設定することで、採用広報の効果を最大化できます。
また、業界や職種の特性、新卒・中途の違い、採用チャネルの特徴を考慮した個別最適化も重要です。
成功の鍵は、KPIを設定して終わりではなく、継続的な運用と改善にあります。
データに基づいた意思決定を習慣化し、チーム全体でKPIを共有し、最新の採用トレンドに対応していくことで、採用広報の成果を持続的に向上させることができるでしょう。
レジェンダ担当者のコメント
「採用広報は頑張っているのに、なぜか成果が見えない…」その原因は、KPI設定の不足にあるかもしれません。多くの採用担当者が、採用広報のKPI設定を後回しにしがちです。情報発信が当たり前になった今、データに基づいた戦略が不可欠で、単なる情報発信では優秀な人材は獲得できません。
実際に、KPIを適切に設定し運用することで、エントリー数やスカウト返信率の向上、内定承諾率の改善といった具体的な成果に繋がった事例もございます。貴社の採用活動を「見える化」し、確かな成果に繋げるためのヒントとして、ぜひ本記事をご活用ください。
この記事の監修者
金濵 祐香子
採用支援事業部
■経歴
通信・IT・メーカー・製造・小売など、さまざまな業界のクライアントを担当し、新卒・中途採用の支援をPMとして推進。常駐・遠隔の両形態で支援を行い、リクルーター・面接官・バックオフィス統括等の役割を担いながら、選考設計から運用まで一貫して支援している。

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