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想い切りトーク Vol.012

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お客様に感謝される仕事、
このやりがいを伝えていきたい。

取材日: 2016/02/10

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  • 株式会社サンドラッグ 人事部長
    森島 將人

ドラッグストア業界で1店舗あたりの売上1位。グループ全体の売上高も過去10年間で約3倍と躍進を続ける株式会社サンドラッグ。人事部長 森島將人氏が、顧客重視のサンドラッグの哲学、独自の1店舗2ライン制や多様な教育制度、さらに今後の施策を語る。

PROFILE会社に貢献できる人間でいること。

株式会社サンドラッグ 人事部長 森島將人 氏

薬学部の大学を経て大学院へ進学、製薬会社の研究職を目指した時期もあったと森島氏。

「人と人をつなぐことに興味がありました。大学院でも、教授をはじめいろいろな人との関係を築くことが楽しかったので、このパイプを活かせる職業は何かと考えました。」

そして名古屋を地場とするドラッグストアチェーンに就職。しかし約10年勤めたころ、会社の経営に暗雲がさす。同僚たちは次々と会社を離れていった。

「私は薬剤師ですし、倒産してから転職しても何とかなると思っていました。会社が潰れるのを見るのも勉強になるだろうという気持ちもありました。」

間もなく民事再生法申請、事実上の倒産。経営支援に名乗りを上げたのがサンドラッグだった。森島氏は再生担当として乗り込んできた取締役、鶴田氏の仕事ぶりに魅せられる。

「サンドラッグという会社の仕組み、人材教育の仕方、上司部下との関係性、すべてが違った。業者との接し方も高圧的なところがない、メーカーにもへりくだらない、全て対等。とにかく考え方が熱い。こういう熱さを持った人間になりたいと思いました。」

前職で人事に就いていたこともあり、サンドラッグでも人事部への配属を希望した。

「人事の仕事に携わりたいと取締役に伝えた時、最終的な目標は何かとたずねられました。東京の本社で人事部の部長になりたい、と答えた私に、取締役は“小さいな”と一言。

自分の意見が反映する仕事であれば、役職にはこだわっていません。常に会社に必要とされ、貢献できる人間でいたい。最後まで、あいつがいてくれてよかったと言われるような仕事をする、それが私の仕事に対するスタンスです。」

子会社の人事部を経て本社へ。人事、人材開発だけではなく営業や店舗開発、監査、経理、財務とあらゆる部署でキャリアを積み、2014年にサンドラッグの人事部長に就任。

MISSIONチャンスは前から飛んでくる火の玉

株式会社サンドラッグ 人事部長 森島將人 氏

サンドラッグの店舗は、2つの異なる部門で構成される。「店舗運営部門」と「医薬品業務部門」だ。店舗運営部門では店舗のマネジメント、人と物とお金を管理する。医薬品業務部門に属す薬剤師や登録販売者は、医薬品のカウンセリング業務と管理、調剤業務を行う。役割や権限を明確に分け、お互いの専門分野を活かした店づくりをすすめていく。

「店舗運営部門には、1分1秒単位まで計算しつくされた作業割当表があります。」

運営部門の店長は、社員からパートまで職歴にあわせて作業を割り当て、シフトを組むことで、効率よく店舗をマネジメントしている。これにより生まれた時間が接客のゆとりへと繋がる。また、医薬品業務部門の薬剤師や登録販売者には作業割当表がない。一番大切なのはお客様の症状をじっくりうかがって、一番良い薬をご提案すること。お客様を第一に考えたカウンセリングには、効率は存在しないからだ。

「“すべてはお客様のためにある”これが、私たちサンドラッグの哲学、顧客第一主義の根幹なのです。」

プロを育てるためには徹底的な研修を行う。入社後研修はもちろん、知識教育と現場教育が連動した教育体制をとることで、生きた技能を定着させる。

人材育成こそが最大の戦略と考えるサンドラッグが独自で設計した “入社15年教育カリキュラム”には、業界随一といわれるほど、ステップアップのための研修の場が潤沢に用意されている。ほかにも“社内公募制度”や“提案会議”など、社員のモチベーションを上げ、維持する仕組みも多く実践しており、それらは向上心を持つ社員を発掘する場にもなっている。

「サンドラッグに代々伝わる、“チャンスは前から飛んでくる火の玉だ”という言葉があります。常に前を見ていないと火の玉が近づいてくるのに気付かない。熱い火の玉をつかむためには勇気を持っていなければならない。サンドラッグには創業者一族がいませんので、力さえあればトップも夢ではないです。」

人材の採用に関しても、安心して働ける環境を整備していくのはもちろん、確実なスキルアップが可能だということを明確化していくことが重要、と森島氏。

「今、多店舗展開する小売流通業はどこも人材確保に苦労しています。その中で、サンドラッグは、向上心を持つ社員を応援し、キャリアプランが実現できることを伝えていきたい。そして、収益構造を保ちながらも、100%コンプライアンス遵守できる人事制度の構築をさらに強化していきます。」

MESSAGEありがとうと感謝される仕事

株式会社サンドラッグ 人事部長 森島將人 氏

業績好調のなか、サンドラッグはどこを目指すのか。

「ドラッグストアは飽和状態と言われ、海外に目を向けている会社も多いですが、私たちは、まだ日本にも出店の余地はあると考えています。例えば、人口の少ない地域で店舗展開すると、通常のドラッグストアでは採算がとれない。サンドラッグは仮説、観察、分析、判断を繰り返す社風です。人口の少ない地域でも収益が成り立つ業態を構想し、そこにドラッグストアを融合させた店舗を試験的につくります。その後、実際に収益が見込めると判断した上で出店をすすめていきます。」

そこで鍵となるのがやはり人材の確保。経験豊富なキャリア世代や女性を積極的に採用し、従業員それぞれのライフスタイルに合った働き方ができるような仕組みづくりや、多様性を活かすための職場作りを模索している。

「出店基準のハードルは非常に高いです。それはひとつに“閉店しない店づくり”を目指しているから。出店は雇用を生み、地域の活性化へと繋がります。雇用を継続させることが、サンドラッグができる地域貢献の一つだと考えています。」

ドラッグストア業界の魅力について、森島氏が、店長だった頃の出来事を話してくれた。ガンで余命3ヶ月を宣告された、近所のお好み焼き屋のご主人がお店にやってきた。いろいろと相談に乗り、免疫力などに関する本を買ってプレゼントしたりもした。2年後、店舗異動となっていた森島氏のもとにご主人の奥様から連絡が入る。

「ご主人様の亡くなられた翌日の電話でした。“店長さんと話して、病気や免疫力について勉強をして希望を持てたおかげで、前向きになり、2年も生きることができました。その間に3度も家族と海外旅行に行けました。店長さんにお礼を伝えたい、といつも言っていたんです。”と電話の向こうで涙を流しながら話してくれました。」

お客様から感謝される仕事。手を握られ、涙を流され、ありがとうと言ってもらえる小売業は他にはない、と森島氏は言う。

「この仕事の魅力とやりがいを全社員に感じてもらいたい。また、就職活動中の学生の前に立つことも多いので、やりがいのある仕事を探している学生にも興味を持っていただきたいです。そして、サンドラッグだけではなくドラッグストア業界全体を盛り上げていくことが、今の私の夢です。」

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